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北海道の大学教員/情報科学研究者の日記

2016年に読んだ本

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今年は18冊読んだようです

昨年と同じ冊数ですね。98冊(2010)→50冊(2011)→36冊(2012)→37冊(2013)→22冊(2014)→18冊(2015)→18冊(2016)と、年々減少してたのが、下げ止まりました。

今年読んだ本からオススメを8冊紹介します。

眠っているとき、脳では凄いことが起きている

眠っているとき、脳では凄いことが起きている: 眠りと夢と記憶の秘密

眠っているとき、脳では凄いことが起きている: 眠りと夢と記憶の秘密

マンチェスター大学の脳神経科学者が著者で、最先端の脳科学研究に基づいた新しい情報が書かれている。 脳の構造や記憶定着のメカニズムもわかりやすく解説。脳の構造や働き、特に睡眠が脳に与える役割というのが個人的には非常に興味のあるトピックだったので、そんな興味にピッタリの本だった。脳科学についての背景知識はほとんどなかったけど、問題なく読めた。

研究を売れ!

研究を売れ!―ソニーコンピュータサイエンス研究所のしたたかな技術経営

研究を売れ!―ソニーコンピュータサイエンス研究所のしたたかな技術経営

ソニーCSL夏目さんの「研究営業」について書かれた本。研究自体の内容も面白いのだけど、研究がどういう風に事業化に結びつき、そのためにどういう営業を行っていたか書かれていてとても面白い。そもそも研究営業を持つ研究所というのが、日本の他の企業にはない体制なのではないか。前前前職のKoozyt(ソニーCSLからスピンアウトした初の企業)の事例ももちろん載ってます。

ソニー復興の劇薬

SAPプロジェクトと呼ばれる、ソニー内での社内スタートアッププロジェクトについてのはじまりからいままでの経緯について詳細に記載されている。「MESH」「FES WATCH」「wena」「Qrio」といったプロダクトは、このSAPの成果である。大企業がイノベーションのジレンマを回避する手法のひとつとして、非常に興味深い。

メイカーズのエコシステム

高須 @ さんの本。深センをはじめとした世界のメイカーズムーブメントについてまとめられた本。めちゃくちゃ面白くて情報も豊富なので、Maker Faireとかによく行く人にはもちろん、メイカーズムーブメントになんとなく興味あるけどよくわかってないという人にぜひ読んで欲しい。

物を作って生きるには

いわゆる「メイカーズ・ムーブメント」を体現している、TechShopでスキルを身につけたりして好きなものをつくって稼ぐことができるようになった23名のエッセイ・インタビュー集。日本語版では、日本人6組のエッセイ・インタビューも追加されている。特に、Maker Faireでおなじみの「手作りプラネタリウム・3D映像」のヒゲキタ @ さんがプラネタリウムを始めて今に至る経緯や、RAPIROなどのプロダクトを制作した石渡 @ さんが起業前に必要なスキル(開発だけではなく営業やデザイン)を身につけた戦略が面白かった。

ニコニコ学会βのつくりかた

ニコニコ学会βのつくりかた―共創するイベントから未来のコミュニティへ

ニコニコ学会βのつくりかた―共創するイベントから未来のコミュニティへ

ニコニコ学会β実行委員長江渡さん、運営委員長くとのさんがニコニコ学会βの仕組みづくりや運営について書いた本。フォーカスされる機会が少ない運営側の話で、4年間のニコニコ学会βの活動を凝縮して振り返ったような感覚で面白かった。

有志イベント運営について書かれた本はあまりないので、イベント運営する人にはぜひ読んで欲しい。

なぜあなたの研究は進まないのか?

なぜあなたの研究は進まないのか?

なぜあなたの研究は進まないのか?

「研究テーマの設定」や「研究活動の困難を突破すること」について書かれており、後半にはメンタルや生活を整えるライフハック的な内容にも触れています。「研究とはどういうものか」ということがわかるので、研究を始めたばかりの学生が読んで研究活動についての理解を深めたり、研究者が手元に置いておいて研究に行き詰まった時に読み返すのによさそうです。

なぜあなたは論文が書けないのか?

なぜあなたは論文が書けないのか?

なぜあなたは論文が書けないのか?

論文の執筆に必要な作業が列挙され、論文の各章「Introduction」「Materials and Methods」「Result」「Discussion」の役割を明確に書き記しています。論文執筆の時間を確保するためのライフハック的なトピックも取り上げられています。文章を書く技術についても触れられていますが、そこはメイントピックではなく、論文の構成の組み立て方に主眼が置かれています。

上記2冊の詳細な紹介はこちらにも書いています。

マンガ

2015年の年末に よつばと! を読んだらめちゃくちゃ面白くてこういう面白いマンガにもっと出会いたいと思って、読んだ本の冊数にはカウントしてないのですが2016年は結構マンガを読んでました。2016年に読んで面白かったのは

よつばと!バクマン。は、人生で読んだマンガベスト5に入るくらい面白かったです。僕街は、シンガポールに行く機内で一気読みしました。面白かった。

2016年の振り返りと2017年に向けて

f:id:yumu19:20170101211053j:plain Photo by Mashup Awards, CC BY-ND 2.0

あけましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いいたします。 毎年なんだかんだでちゃんと振り返り的なブログをきちんと書いてるので、2016年の分も書きます。

仕事

何の仕事をしているのか不明と言われることが多いのですが*1、 国立研究開発法人 情報通信研究機構(NICT)の有期研究員として働いています。準公務員という身分です。NICTに来てちょうど2年経ちました。2016年4月に役職が技術員から研究員に変わり、所属部署も変わりました。勤務地が変わってないのであまり目立った変化ではないように見えるのですが、やっぱり異動後初年度ということでいろいろ苦労したなと振り返ってみて改めて思います。来年はもっと上手くやれそうな気がします。

今年前半は、パケットヘッダを書き換えてWebアクセスを模倣するというシステムをつくって、OpenFlowいじりをしてました。

その後はIoT的な研究をしていて、なかなか方向性が定まらず苦労したのですが、早く成果公開できるようにがんばります。

学業

JAISTの学生としての発表は、NICOGRAPHのConference Track(査読あり)が1本のみでした。実はJournalとしてまとめて執筆・投稿していたものだったので不本意ではあるのですが、Journalの投稿プロセスを一通り経験し、有益な査読コメントを頂いたりもしたので、次のネタでJournal通します。

2010年10月に入学したJAIST博士課程(社会人コース)ですが、2017年9月で在学期限を迎えます。単位取得退学後2年以内に博士論文を提出すれば博士取得可能なので、それを目指してがんばります。

個人制作

2014年のABProで作ったやつ を少し改良してツイートしたらたくさんRTされて、テレビ番組(「とくダネ!」と「サンデー・ジャポン」)で紹介して頂きました。Maker Faire Singapore、NT金沢、Maker Faire Tokyoで展示もしました。

ポケモンGOブームに乗っかって、Twitterのフォローを外すボタンを「博士に送る」に変更するChrome拡張もつくりました。

昨年のABProでは、年収800万円以下でも寿司が止まって見える装置をつくって発表しました。昨年から温めてたネタだったので、ようやく実装して公開できて良かったです。その後発表したIoTLTに日経新聞社さんが取材に来てて、日経MJに掲載して頂きました。

今年は予想通り個人制作する時間があまりとれず、一番時間をかけた寿司が止まって見える装置でも制作時間半日くらいで、だいたい数時間でつくったものばかりです。年間トータルでも数日間くらいしか割いてない気がします。製作の時間よりも発表や展示にかけた時間のほうが圧倒的に長いと思います。

SpaceApps

2015年でSpaceApps Tokyoの事務局長を終え、2016年はSpaceApps全体のサポートをしつつ(十分ではなかったかもしれませんが・・・)、宣言通り主に宇宙業界向けに知名度向上のための活動をしていました。「宇宙科学情報解析シンポジウム」と「宇宙科学連合講演会」(通称:宇科連) という2つの研究会で発表しました。

加えて、G空間EXPOにてお声がけいただき「キミも宇宙の研究者になれる!? ~SENSORS presents 宇宙プロジェクト最前線」というセッションを西村真理子 @ さん、池澤あやか @ さんと開催し、その中でもSpaceAppsの活動をアピールしました。SENSORSでの記事にもして頂きました。

IPSJ-ONE

2015年より委員を務めるIPSJ-ONE、2015年は当日参加できず不完全燃焼に終わったのですが、2016年は最初から最後まで全力でサポートしました。@ 委員長をはじめとした初期メンバーは2016年で任期満了なので僕もこれで退任なのですが、2017年も聴講には行こうと思っています。

品モノラジオ

2016年から、塚谷 @ さんと一緒に「品モノラジオ」というPodcastを始めました。不定期ですがだいたい月一のペースで更新してます。石川に引っ越してから車移動が中心となったため、移動中にPodcastを聴くようになったのですが、自分でも配信してみたくなって、やってみました。編集などしないで撮って出しなので、手間もあまりかからずにできて、いい感じです。

おうちハック

これまでの活動を先日まとめました。

2016年は、おうちハック発表会の定期開催に加え、デブサミでLT大会をやったり、Mashup Awardsにてコミュニティ対抗LT大会に参戦したりしました。

あと、おうちハック同人誌をつくって冬コミC91にて頒布しました。同人誌をコミケで売るのは人生の目標の一つだったので、達成できて良かったです。次は2017/04/09(日)開催の 技術書典2 にて頒布予定です。

Make

ずっと行きたかった、高須 @ さん主催の深センツアーに初参加しました。これは楽しかったなあ。

その2ヶ月後、Maker Faire Singaporeにも参加・出展し、こちらでも高須さんに大変お世話になりました。シンガポール自体初めて行ったのですが、想像通りとても素敵な街でした。暑いのが難なので住むなら短髪短パン必須。

Maker Faire Tokyoでみた、和田永 @ さんのステージ「エレクトロニコス・ファンタスティコス」のボーダーシャツァイザーがすごかったです。とても衝撃的で、たぶんBest Impact of 2016です。

2017年に向けて

研究でも制作活動でも、やりたいことがたくさんあるのに時間がとれず、並行してやって結局中途半端になる、というのをずっと繰り返してきたので、そういうのはそろそろやめて、諦めるものは諦めて注力すべきことにきちんと注力していきたいなと思っています。上述の通り博士の研究がヤバくて(2軍生活のプロ野球選手並に毎年言ってる気がしますが)今年が勝負なので、今まで以上にプライベートに時間を割けなくなりそうです。毎年参加していたイベントにも今年は参加できないかもしれません。いろいろお断りして付き合い悪くなるかもしれませんが、ご容赦頂ければと思います。

という言い訳をしつつ、仕事でも仕事以外でもアンコントローラブルな時間の消費を避けていきたいと思っています。先日発売された「自分の時間を取り戻そう」という本のタイトルがすごくいいと思いました。中身は全く読んでないのですが。

歳を取るにつれてだんだん自分のコントロールできる時間が減っていく感じがしていました。特に2014年が一番ヤバくて、自分から頭を突っ込んでいったものばかりなので自業自得ではあるのですが、完全にオーバーフローしてました。その後、石川に移ったことで自分の時間を取り戻し始め、2015年でいろんな残件を片付け、2016年にはだいぶ取り戻せた気がします。2017年は時間の使い方の改善をより進めていきたいと考え、手始めに、Facebookを見る時間を減らすためにTwitterFacebookへの転送設定を解除してみたり、規則正しい生活を目指して寝室のヒーターのON/OFF時間を自働化してみたりしました。

それでは2017年もよろしくお願いいたします!

*1:TwitterにもFacebookにもきちんとプロフィール載せてるんだけどなぁ

おうちハックはどこから来て、どこへ行くのか

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本エントリは おうちハック Advent Calendar 2016 の25日目です。おうちハックAdvent Calendarは今回で3年目なのですが、3年連続ですべてのカレンダーが埋まりました!記事書いていただいたみなさん、読んでくださったみなさん、ありがとうございます!今年はhomebridgeとMESHが人気だったかな。

私は、いままであまりまとめる機会がなかった「おうちハック同好会」のはじまりや、活動の動機などについて書いてみました。ちなみに、「おうちハックはどこから来て、どこへ行くのか」というタイトルは、先日のMashup Awards FESTAのコミュニティ対抗LTの発表タイトルとしてつけたものだったのですが、LTではあまり深い話をしなかったので、このタイトルに正しく沿った話をしたいなあと思い、このエントリのタイトルにしました。

はじまり

まず、「おうちハック同好会」というのは、Facebookグループ です。なので、会員や会則が定められているわけではありません。それで、そのFacebookグループができた経緯が、少しだけややこしいのですが、ちゃんと説明します。もともとこのグループは「スマートハウスハッカーズ」という名前で、ソニーCSLの大和田さんが主催している同名の ハッカソン の参加者グループとなっていました。そのグループの人数が100人を超えた時に、これからの方針などの意見募集してたので、LTをやる「おうちハック発表会」という発表会をやってはどうかと提案しました。

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そして、2014/08/31に第1回おうちハック発表会を開催し、その後、おおむね4ヶ月に1度のペースで開催しています。第2回の開催直後に、Facebookグループの名前も現在の「おうちハック同好会」となりました。

動機

はじまりは以上のようなきっかけだったのですが、じゃあなんで発表会をやろうと提案したかというと、 @ さんのブログを見たことがきっかけでした。

自腹でいろいろなガジェットを買い揃え、APIを組み合わせて自分で実装しているこの記事を見て、ほんとうにすごいなと思いました。研究室や実証実験住宅でホームオートメーションを構築している例はありますが、仕事ではなく完全に自分のモチベーションによってやっているのがすごい。そして、実際に自分の住んでる家で使って得られる知見というのは、研究レベルでは得られないものなのだろうなと思いました。凹さん以外にも、こういうことをやっている人をたまに見かけるので、そういう人達を集めて、自分の家のカスタマイズを紹介し合うイベントをやったら面白いだろうなと妄想してました。

ニコニコ学会βや、その分科会の宇宙研究会、そしてSpaceApps(宇宙ハッカソン)に参加したり企画したり運営したりしていたので、同じ興味を持った人達が集まるイベント自体は楽しくなるだろうなと算段がつき、また、イベントの準備自体もある程度目処が付いてました。大事なのは名前。家電を自働化したりして家を便利にするのは、「スマートハウス」「スマートホーム」という呼び方がありましたが、大手の家電メーカーや住宅メーカーが積極的に使っているイメージがして、そうではなくて個人が内発的な動機で行っているという雰囲気を出したかったのと、ガジェットやプログラミングなどのいわゆるIT技術に限らずホームセンターや100円ショップで買える部材を活用するものも歓迎したかったので、そういう諸々をひっくるめて「おうちハック」という造語を生み出しました。また、最初はおうちハック"研究会"という名前にしようかとも思ったのですが、新規性などは全く気にしないでただ単に自分のやったことを披露する会にしたいなあと思っておうちハック"発表会"という名前にしてます。

おうちハック同好会の2年間

最初のおうちハック発表会をやってから2年ちょっとが経ちました。発表会に加え、カルカルでおうちハックナイトというイベントをやったり、Developers SummitやMashup AwardでLT大会を開催したり、最近はもくもく会もやっています。Advent Calendarも今年で3年目。関西おうちハックという派生グループもできました。そして、本も出ました。*1

Raspberry Piではじめるおうちハック ~ラズパイとIoTでつくる未来の住まい~

Raspberry Piではじめるおうちハック ~ラズパイとIoTでつくる未来の住まい~

おうちハック発表会を始めた2014年はちょうどhueやIFTTTがアーリーアダプターに届きだした頃ですが、そこからまさに世の中的に「IoT」が大流行し、猫も杓子もIoTという感じでいろいろなサービスやデバイスが生まれてきました。国内ではmyThingsというサービスも生まれ、連携するサービス・デバイスが増えました。クラウドファンディングで提案されていたような製品も続々と市販されてきています。そのひとつにMESHがあり、MESHの登場は結構大きいなと感じていて、Maker Faireのような展示イベントでもよく見かけますし、今回のAdvent CalendarでもMESHを使った記事がたくさんありました。IFTTTはWebサービス・ガジェットをつなげましたが、MESHは物理世界をつなげることができたデバイスかなと思います。MESHのプロジェクトリーダー萩原さんには第4回おうちハック発表会で招待講演して頂きました。

そして、いつの間にか「おうちハック」という言葉が定着し、おうちハック同好会と関係ないところでも普通に使われはじめていることにも気づきました。普段からTwitter「おうちハック」でエゴサしてるので実感あるのですが、一度検索結果を保存してデータで示したいなと思ってます。今年のAdvent Calendarでも、おうちハックAdvent Calendar以外のエントリでおうちハックという言葉をよくみかけます。今後もっと流行って流行語大賞でも取ったらたぶん僕にもらう権利があるので、ぜひ流行らせてくださいw

おうちハックはどこへ行くのか

まずおうちハック同好会については、これまでと同様に発表会などを開催していきたいなと思います。あとは、このエントリを書いてて思ったのが、これまでの発表会の動画がアーカイブされていなくてもったいないので、この辺の整理も進めていきたいなと思いました。

今年の5月に おうちハックの現在と未来 というタイトルで発表する機会を頂き、少しまとめたのですが、おうちハックの未来を話をする時によく引用するのが @ さんの Squamaという研究です。これは、透過度を変えられる素材を用いて窓(いずれは建築物全体)をプログラマブルにするというものです。

Squama: A programmable window and wall for future physical architectures (UBICOMP 2012 video) from rkmtlab on Vimeo.

こういう素材が実用化され実際の建築に組み込めるようになれば、部屋のカーテンを変えたりPCやケータイの壁紙を自分のお気に入りの画像にするような感覚で、誰でもおうちハックをする時代になると思います。おうちハック同好会では、その来る時代に向けた知見や課題の蓄積や共有を先取りして、そういう時代が来る時を1日でも縮められればいいなと思っています。

宣伝

コミケで「おうちハック同人誌 Vol.1」という同人誌を出します!1日目の12/29(木)に 西み38b ブースです。1冊500円です。買ってください!

  • Raspberry PiとOpenECHOで作るIoT機器』 一石アンプ @
  • 『我が家のおうちハックの現状』ぼへみあ
  • Arduinoで自動水やり器を作る』むらさき @
  • 『おうちでLED野菜工場を実現したい(してない)』 辻順平 @
  • 『介護ベッドのハックと部屋中の機器の自動化について』 でーぜろ @
  • 『部屋の灯りが消えたら自動でGet Wildを再生してGet Wild退勤する』せにょーる @
  • 『色んなガジェットを組み合わせた部屋を作ってみたので色々と考察してみた』 凹 @

編集部は はーたん、塚谷さん、湯村の3人です。

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*1:僕は著者ではなく、大和田さん、川上さん、小菅さんが書かれてます

Mashup Awards 2016 参加まとめ #MA_2016

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毎年楽しく参加しているMashup Awards(MA)。昨年は「寝返りブロックくずし」でおバカアプリ部門賞を受賞しましたが、今年は「年収800万円以下でも寿司が止まって見える装置」「博士に送る」「すべてが寿司になる」の3作品を応募しました。

コミュニティLT

今回、初の試みとして、Mashup Awards FESTAが開催されました。決勝プレゼン大会と表彰式に加え、プレゼンテーション大会や展示イベントなどを半日かけてやるイベントです。寺田倉庫の元々倉庫だったイベントスペースに骨組みを組んで、観客から360°囲まれたステージ。これまでいろんなイベントで登壇してきましたが、こんなステージは初めてで、とにかくかっこよかったです。

そのプレゼンテーション大会のひとつとして、コミュニティ対抗LT大会が開催されました。「IoT縛りの勉強会! IoTLT」「TMCN(Tokyo MotionControl Network)」「Mashup Awards」そして「おうちハック同好会」の4コミュニティの対抗戦です。

おうちハック同好会は以下のメンバーで戦いました。(リンクからYouTubeの講演動画に飛びます)

対抗戦の勝敗は、聴講者の投票で決めます。優勝は、IoTLT!先鋒・中堅ではそれぞれおうちハックがトップを取ったのですが、大将の「ギャル電」にすべて持っていかれました。パフォーマンスも内容も本当に素晴らしいプレゼンでした。面白すぎた。

対抗戦よかったです。これをきっかけに、来年には「IoTLT×おうちハック」「TMCN×おうちハック」「MA×おうちハック」などのコラボイベントができたらいいなー、と思っています。

寿司枠

僕が投稿した作品「年収800万円以下でも寿司が止まって見える装置」に触発されて、お寿司に関連する投稿に「寿司」タグがつけられ、計13作品が投稿されました。さらに、FESTAの展示後半が「寿司枠」(寿司関連の作品の展示枠)になりました。

この盛り上がりを受けて、「寿司部門賞」を設置し、Webでの投票で受賞者を決めました。

なんかよくわかんないけど、盛り上がってよかったです。あと、何人かの方に「最近寿司が流行っているようですが・・・」と声かけられましたが、それ勘違いですよ!寿司流行ってない!!MA内で盛り上がってるだけ!!!

感想など

  • 事務局をはじめとした運営の皆さん、今年も本当にありがとうございました。FESTAを開催したり、カルカル移転後の初開催ということで、いままでと違った雰囲気で楽しめました。特にFESTAでの作品展示がとてもよかったです。
  • 「年収800万円以下でも寿司が止まって見える装置」が2ndステージでトップ10まで残りましたが、ファイナル進出ならず。もともとこの作品で残れるとは思ってなかったのですが、ファイナルで発表できないのは寂しいですね。
  • 優秀賞を受賞しファイナルに進んだ「なんとかめーかーりある」は、明大FMS2年生のチームの作品。以前からFMS生に「Mashup Awards出しましょう」と呼びかけてきた ので、これはとても嬉しかった。来年もぜひFMSから作品出しましょう。
  • 最優秀賞は、栗原さんの srt.js 。 Webや現実世界を動画と連動させることができるフレームワークで、これは本当にすごいなあと思ってMA以前から注目してました。WISSの発表 も見てました。srt.jsを使ったハッカソン/コンテストも開催されるとのことで、これもすごく楽しみです。 帰りの飛行機で、 srt.js をどう使ったら面白いか脳内アイデアソンを繰り広げてました。
  • MAは最優秀賞とるまでやめられないとかねがね思っていましたが、尊敬する研究者である栗原さんが最優秀賞とったことで、これはもう絶対にとらなければいけないなと思いました。いままでは「ABProドリブン」で作品をつくってましたが、来年は「MAドリブン」で何か作りたいなと思いました。
  • (´-`).。oO(研究もちゃんとします・・・)