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北海道の大学教員/情報科学研究者の日記

SNSを捨て、町に出ず、書を拾い、手を動かそう

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COVID-19関連の情報は、SNSに書くのはなるべくやめて、書くならblogにしておこうかなと思うようになりました。

SNSというのは、コミュニケーションを促進するための仕組みとしてリアクションやコメントがしやすいようにつくられています。そのため、良い反応だけではなくて悪い反応というのもどんどんエスカレートしていきます。SNSで書いた文章は、文章の一部を切り取って反応されることが増えます。Twitterは140文字しか書けなくて、背景や文脈が排除されて読まれてしまうし、Facebook で長文を書いたとしてもきちんと意図通りに読んでくれる人はあまりいないんじゃないかなと思います。blogに書くのも似たようなものかも知れませんが、すごい長文でなければ、とりあえず最後まで読む人の割合は増えるかなと想像します。

COVID-19の場合、何が正解かわからないという極めて難しい状況です。ウイルス自体の情報の不確定もあることに加え、感染症の拡散防止だけではなくて経済的なことや精神的な健康も考慮しないといけない。変数が複数あると、解を出すことは極めて難しくなります。どんな主張でも、完璧なものなど無くて、ほぼ必ず突っ込みどころがあり、このような正解がわからない状況では、粗探しは容易にできます。不安な気持ちから逃れるために、誰かを批判して安心を得たいという本能が働いているのでしょう、ということは 2020年3月30日の日記 にも書きましたが、一旦落ち着きましょう。先日、緊急事態宣言が出たことで、日常の劇的な変化は一旦落ち着き、単に数字を追いかける日々が続くのではないかと想像しています。SNSやWebのニュースで情報を拾って一喜一憂するよりは、NHKスペシャルでまとまった情報を見るくらいでいいんじゃないか思ってます。

遅いインターネット という本が話題になっていますが、恐らくこういうことが書いてあるんじゃないかなと想像します。まだ読んでませんが。

遅いインターネット(NewsPicks Book)

遅いインターネット(NewsPicks Book)

SNSで時間を浪費するより、自分のやりたいことをやるために時間を使ったほうが有意義です。自分は元々、夏休みや年末年始のような長期休暇にやりたいことをリストにまとめていました。そのリストから、今やりたいことをどんどん引っ張って消化しています。本を読んだり映画を見たり勉強したりするのも良いと思います。ただ、情報をインプットするだけよりも、何か目に見えるアウトプットがあるものの方が精神的にもとても良いので、そういうものを選ぶと良いと思います。自分は今、CPUを自作しています。メイカー活動は「工業的に生産された量産品から作る喜びを取り戻す」みたいなことを誰か言っていた気がするのですが、作る喜びというのは今まさに必要なもので、今できる活動として相性がいいと思います。

P.S.

音声入力での執筆もだいぶ慣れて、早くなってきました。これくらいの文量だと、音声入力5分、文章整形20分。整形をもっと早くしたいですね。