本日、2014年6月11日付けで、合同会社PhysVisを設立しました。
湯村は、代表社員*1 / CEO を務めます。といってもまぁ、いわゆる一人会社ですね、当面は。本当は春頃の設立予定で、周囲にも「会社立ち上げます」と告知していたのですが、いろんな事情でこの時期まで延びてしまい、ようやく立ち上げたという感じです。
社名のPhysVis(フィズビズと読みます)は、「”Physical World”(物理世界)を”Visualize”(可視化)する」から名付けました。語感がFizzBuzz*2と似ているというのもあります。似ていることがメリットなのかデメリットなのかわかりませんが。
オフィスは、東京都目黒区にあるHUB Tokyoに間借りします。家からすごく近くてチャリで10分くらいで通えるというのと、倉庫を改造して使ってるのでスタートアップっぽい雰囲気があってすごく気に入っています。
事業内容
事業内容は、昨年から「Personal Cosmos」という名前でいろんなところで展示している、地球や惑星のデータを映し出すデジタル地球儀に関する事業を行いたいと思っています。
まずはスマホとレンズを使った簡易版の製品化を目指しています。製品名はPulane(仮)です。いままであまり展示してこなかったのですが、冒頭にある画像がプロトタイプです。昨年のTokyo Designers Weekのヤングクリエイター展で展示したり、3月のTech Planグランプリで発表してABBALab賞を頂いたりしました。Tech Planの様子はWIREDにも取り上げて頂きました。
一方で、プロジェクタを使う方も、作り方を公開して(やるやる詐欺ですみません。さすがにそろそろやります。)興味を持った方が自由に作ったり使ったりできるようにしつつ、展示や研究用途での使用する場合のサポートやコンテンツ開発などを事業として行えればと考えています。使いたい方がいましたらぜひお声がけくださいw
もともとPersonal Cosmosは、昨年のInternational Space Apps Challenge(ISAC)というNASA/JAXAのデータを使ったハッカソンで生まれました。ハッカソンのアイデア出しをするアイデアソンを日本科学未来館で行った際に、会場にあったGeo-Cosmosを見上げ「自分の部屋に置けるGeo-Cosmosをつくりたい」と思い、ハッカソンで実際に制作しました。ISAC Tokyoにて最優秀賞を受賞し、
その後、コンテストに出して賞を頂いたり、Webや紙媒体の記事にて取り上げていただいたり、展示会に出展したりしてきましたが、その裏で、事業化に向けて少しずつ活動していました。昨年8月より、会社を退職して個人事業主として活動しておりましたが、これも事業化を見据えてのことです。
ハッカソン発のハードウェアベンチャーと言えば、Moff がKickstarterに成功していて、こういう例があるとすごく励みになります。
告知
さて、早速ですが、今週・来週で登壇するイベントがいくつかあるので、イベント宣伝も兼ねて告知します。
明日6/12(木)に、幕張メッセで開催中のLocation Business Japanのセッションとして行われるジオメディアサミットにて、LTをします。このLTで「会社設立しました」と言うために、登記を間に合わせましたw
6/14(土)には、ニコニコ学会βなどで一緒に活動している @2ndlab さん主催のSmips・研究現場の知財分科会にてお話しをさせて頂きます。内容は野生の研究者についてで、ニコニコ学会βを通じて感じたことをお話しして、参加者の方々とたっぷり議論したいと思っています。
6/22(日)には、第1回ニコニコ学会β宇宙研究会を開催します。これは昨年末から立ち上げ準備をしてきて、ようやくその第1回の開催となります。東京都現代美術館をお借りして開催することになりました。八谷さんと久保田先生の「宇宙×芸術」セッション、kikyu.org、なつのロケット団、チーム奥澤、HAKUTOが登壇する「野生の宇宙研究」セッション、発表者を公募する「宇宙LT」を行います。 宇宙LTでは僕も1つお話しする予定です。PhysVisを立ち上げるきっかけとなり、今年は僕が事務局長を務めたInternational Space Apps Challenge Tokyoについてお話しします。
事業と直接関係ないテーマもありますが、いままでいろんなことに幅広く関わってきたのであまりテーマを限定せず、これからも機会があればいろんなところでお話ししたいと思っています。
最後に
昨年12月より明治大学総合数理学部先端メディアサイエンス学科にて研究支援者の身分を頂き活動しておりますが、こちらは継続となります。FMS界隈の皆さん、引き続きよろしくお願いします。また、2010年10月より、北陸先端科学技術大学院大学 情報科学研究科の博士課程に社会人学生として在籍しておりますが、こちらも継続となります。はい、D取れるようがんばります。
僕は、大学院修士時代にJAXA宇宙科学研究所に所属し宇宙プラズマの研究を行っていました。その頃から、 人工衛星打ち上げなど多額の税金が投入される宇宙研究の成果を、より身近な形で還元できないかと考えていました。Pulaneは、「宇宙のデータの中から自分のお気に入りを選び」「自分の部屋で毎日眺める」というプロセスを経ることによって、それぞれの「自分の地球」ができあがるところに魅力があり、コンテンツとなっているデータや宇宙全般への興味や関心もきっと強くなります。PhysVisの活動を通じて、みんなが宇宙や科学を「自分事」として捉えるようになる世界を作りたいと思っています。
仕事・取材・講演のご依頼ご相談や、その他何かあれば、 info@physvis.com 宛またはFacebookメッセージ等でご連絡下さい。
最後に、お約束w