参加してきました。
概要
(結局使われなかった) PeaTiX から
次回の第3回ニコニコ学会βをどうするか、ひいては、これからのニコニコ学会β、さらにはこれからの日本の研究について、みんなで議論する場を設けたいと思います。
一泊二日の合宿形式で、インフォーマルな雰囲気でワイワイ・ガヤガヤ・ざっくばらん・喧々諤々と何を話し合うのかも話し合いながら、みんなで議論をしてみませんか。
もちろん宴会もしつつ、真面目にかつ非真面目に楽しく盛り上がりましょう。
Togetter
ニコニコ生放送
- ニコニコ学会β 合宿してみた 2日目 - ニコニコ生放送
- プレミアム会員の方はたぶん 08/27 までタイムシフトで見れます
アンカンファレンス方式で3セッション並行で行われました。アンカンファレンスについてはこちら
では、参加したセッションやその他の感想をざっくりと。
宇宙・データ・Web / 月面調査を面白くするには
@tks さん、袴田さん座長。
(「宇宙」というワードが繋がっただけで、実際には前後半で内容別々)
議論の概要
- どんなセッションをやると面白いのか
- 企業セッション
- 宇宙ヤバイ100連発
- 多様性は大事だが、知らない分野から引っ張ってきても上手くいかなそう
- WhiteLabelSpaceJAPAN - 月面に無人探査機を送り込む民間ミッション 概要
- JAXAじゃなくて民間でやる意義は?
- 今後の宇宙開発の飛躍のためには、国だけじゃなくて民間の貢献が必要
- どうすれば面白くなる?
感想
- 「多くの人にとって宇宙は他人事。それをどうやって自分事にするか」ってのがすごく印象に残った。
- 途中からピアピア動画っぽい話になってきたので、宇宙ネタの議論する際は必修ですね。
- 作者: 野尻抱介,KEI
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ニコニコ学会を全国で開催したい
@tsubotan さん座長。
議論の概要
- ニコニコ学会の値方開催のフォーマットを考えるのは話が大きいので、ここでは、札幌なら札幌で開催する話を具体的に考えるとよいかも
- 地方でやるメリットは?
- 参加の敷居を下げる
- 野生の研究者は東京へ行くのが厳しい?
- その地方の面白い人を発掘
- どこ行っても面白い人はいる
- その地方でしかできない研究
- フィールドワーク
- 雪まつりに被せて「雪像作ってみた」とか
- ニコニコ学会の本スレを地方に呼ぶのは敷居が高いので、北海道支部的に勝手に面白いことをやっちゃえば
- もしダメって言われても、ニコ生すること自体は自由なので、「ほかほか学会β」とかいう名前で開催しちゃえばいいんじゃね
- @arg さん 「支部会立ちあげは大歓迎」
感想
- 「雪像作ってみた」はゴロが良い上に札幌でしかできないのですごく気に入った
- 「支部会作ってみた」も、ゴロが良くてニコニコ的でいいね
- 実際にやる感じの雰囲気になってすごく嬉しい
- 裏番組で「第三回ニコニコ学会βをどうするか?」というセッションが開催されており、内容がやや被っている上に運営周りの方々が大体そっちに流れていってしまったのが残念
- でも、その分、自由な議論ができたのかも
電脳メガネを実現するにはあと何が足りないのか!?
@needle さん座長。
議論の概要
- 汎用的なウェアラブル・コンピュータはまだ出てない
- 鯖江の電脳メガネサミットに行ってきたが、ハードとアプリの話はあったが、OSやUIの話が無かった
- メガネ専用OSというものをまだ見たことが無い
- コンピュータとして使うには入力装置が必要。入力がないとただのディスプレイ
- 入力インタフェース部分、必ずしも人が能動的に操作しなくてもよいかも。画像、GPS、加速度センサ etc.
- Google Now 的
- メガネの話をすると、どうやって作るかばかりになりがちだが、みんなが使うとどうなるか・どんな問題を解決するかも話したい
- 両手が空くので赤ちゃんを抱きかかえながらの映像が撮れる。カメラだと無理。
- なんだかんだ言って実際にウェアラブル・コンピュータを身につけて生活したことある人は少ない。いろんな知見が得られるので、やってみるべき。
感想
- 「電脳メガネ時代は必ず来る」と思っているので、とても楽しみなセッションで、実際とても有意義だった
- HMDやウェアラブル・カメラ、何か買って遊んでみよう、と思った
- 「お金は未来を買うために使おう」とは思ってます。
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野生の研究者で食っていけるのか?
@tsujimotter さん座長。
このセッションは参加してなかったのだが、最後のまとめで「農家やりながら野生の研究者をやるとか、いろんなライフスタイルを提示するセッションをやりたい」というのを聞いて、手前味噌ながらこの辺が参考になりそうと思ったので。
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フードデザイン
セッションではないのですが、合宿2日間で最もすごい!と思ったのが、懇親会で振舞われた NEXT KITCHEN @nkymhrn さんの料理。
(写真撮れなかったので、@oooka さん撮影ものを拝借)
NEXT KITCHEN 中山晴奈さんによる筑波の地元野菜を使ったフードとお酒。素晴らしい。 #ニコニコ学会 @ 筑波研修センター URL
コッパと無花果 #ニコニコ学会 @ 筑波研修センター URL
ポテトサラダ #ニコニコ学会 @ 筑波研修センター URL
オクラ、谷中生姜、胡瓜とお味噌 #ニコニコ学会 @ 筑波研修センター URL
フレッシュミントモヒート!#ニコニコ学会 @ 筑波研修センター URL
料理も美味しかったのだが、それ以上に驚いたのが、 NEXT KITCHEN と Food Designers Network の活動。
NEXT KITCHEN は食というテーマを無限大にとらえます。
現場性を重視したケータリング、食のある風景をデザインする空間デザイン、あらゆるチャンスを五感化するフードデザイン、芸術の知識・繋がりを生かしたアートとフードのマネージメント。
NEXT KITCHEN は既存の分野を越境する、次の食を提案します。
大学院在学中より「食とアート」を研究テーマに活動し、2004年ケータリングユニット.automealを設立。
こんな活動をしてる人がいるのかー!と、今まで全然知らなかった領域に触れて感動した。というか、これを知ったのが散会後にググった時で、懇親会中は「なんでこんな凝った料理が次々と出てくるんだろう??」と思ってたw 知ってたらもっといろいろ聞きたかったな。
「空」と「実」を繋げるだけじゃなくて、「食う」と「実」も繋げないとなー。
JAXA 見学
全てセッションが終わって、2日目の午後はJAXA筑波宇宙センター見学。
実は筑波宇宙センター行ったことなかったので、初見学。
- 宇宙兄弟で有名な、閉鎖環境適応訓練設備
- HTV(こうのとり)を間近で見る皆さん
もやもや
JAXA見学すごく楽しかったし皆もすごく楽しそうだったのだが、なんとなく少しだけもやもやした。そして、一日目の宇宙セッションで「多くの人にとって宇宙は他人事。それをどうやって自分事にするか」っていうのを思い出した。
そうそう、これ見学してても「他人事」なんだよなー。いや、今や自分も外の人(というか中の人経験もたった2年で、身分も学生だったし)なので、他人事になりつつあるのだが。
実際他人事だし、別に見学したすべての人が「自分事」として捉える必要なんてないのだが、「他人事」を「自分事」にどうやって変えていくのかは、JAXAや宇宙関係者は考えていかなくちゃいけないんだよな。そのためにはピラミッドの裾野を広げるのは大事で、まずは他人事でもいいのでとにかくいろんな人に知ってもらうこと。「はやぶさ」「宇宙兄弟」バブルのおかげで、認知度はめちゃくちゃ上がってる。
全体感想
学会や懇親会だと話す時間もきっかけもあまりないのだが、合宿は話す時間もきっかけもたくさんあって良いですね。楽しかったです。
アンカンファレンス方式、正直もっと gdgd になるのを覚悟してましたが、全然そんなことはなくて、どのセッションもすごく有意義だったように思います。
参加できなかった他のセッションもすごく気になるので、生放送じゃなくてもよいので全セッション撮影しておき、(公開して問題ないものだけ)アーカイブしてニコ動に上げる、とかでもよいのかもしれませんね。
ニコニコ学会β
「ニコニコ学会β」って、その名称から「ニコニコ動画の学会」と思っている方もいそうなのですが、自分の理解では、必ずしもそうじゃないはずで、
「いままでにない形式の学会」がニコニコ学会βなんだと思ってます。
ニコニコ研究会は、従来から研究を推進してきたアカデミアとビジネスに加え、ユーザーの参加による研究の世界を構築しようというものです。
「ユーザー参加型コンテンツ」にならって言えば、「ユーザー参加型研究」の世界を作り上げたいと考えています。
ユーザーがコンテンツを作るのと同じように、ユーザーも研究をして、その成果を発表できます。そしてそのために、ユーザー・ビジネス・アカデミアが共同で研究を進める場を作りたいと考えました。
それがニコニコ研究会です。
学会は長く続く方がいいと考えられてきたことには理由があります。
それは、学会は研究の価値を守るためのものであり、力を備えている必要があるからです。
しかし、長く続くことの弊害もあります。
それは、環境の変化に対応しにくいことです。
ニコニコ学会βは、5年間活動を続けます。そして、活動を終えます。
その後どうなるかは、我々にもわかりません。
この辺が(特にニコ動視聴者に)あまり浸透していないような気がしてます。まあ、視聴者にとっては、コンテンツとして面白ければあまり気にしないのかもしれませんけどね。
ただ、ニコニコ学会βを研究してみた (#NNG) で、五十嵐先生がインタビューで言われていた
既存のものとの関連性を述べなければ学会ではない
というのがすごく気になっていて、学会と名乗るからには面白いだけで終わってしまってはダメで、人類の知見の蓄積へ貢献していかなければいけないと思ってます。まぁ、「学会」の定義に寄るんでしょうけどね。
同様に、だれがメインターゲット?学会の参加者なのか?ニコ動の視聴者なのか?
既存の学会というものはやはりレガシーシステムだと思うので、この辺、ニコニコ学会βがこれからどうなっていくか、すごく楽しみです。これからも時間の許す限り関わっていきたいなと思います。
皆さん、お疲れ様でした&ありがとうございました!!
- 作者: 江渡浩一郎
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