Maker Faire Tokyoではいくつかあるステージの一つが音楽専用ステージになっていて、2日間ほぼずっとライブイベントやっているのですが、実際にMaker Faireに行くと、展示を見て回ったり、他のトークセッションを聞いたりするのに忙しく、音楽ステージにずっといて聞き続けるのはなかなかできません。今回の DIY MUSIC on Desktop は、2時間だけですが音楽ステージにずっといてステージを存分に楽しんでいるような感覚でした。しかも、音量は自由に調節できて、映像はキレイに見えて、家にいるので好きな姿勢で好きなものを食べ飲みしながらすごい快適な環境で観ることができて、すごい良かったなと思います。
科学や技術は、私達の生活に深く関わるようになり、もはや専門家だけのものではなくなった。再生医療や地球温暖化問題、原子力発電、自然災害、そして昨今のCOVID-19のような課題は、現象を科学的に解明するだけでなく、それを踏まえた上で社会がどのように対応していくか議論し検討する必要がある。このような「科学によって問うことはできるが、科学によって答えることのできない問題群からなる領域」を指し、Alvin M. Weinberg氏はトランス・サイエンスという概念を提唱した。世の中には、上述の例に限らず様々なトランス・サイエンスの課題にあふれている。トランス・サイエンスの課題では、社会の状況や個別の事情に応じて、受ける影響や取るべき行動が変わってくる。そのため、専門家が問題の解決方法を見つけ、市民に対して一様な解を与えて従わせるのではなく、市民一人ひとりが自らが考え、思案を重ね、情報を取捨選択し、その過程の中で妥当で納得感のある行動を見つけていくことが望ましい。また、市民が持っているローカルな知識を専門家が活用すること(素人の専門性モデル)や、市民が科学技術に関わる意思決定に参加すること(市民参加モデル)が、トランス・サイエンスの課題解決を助ける可能性がある。