yumulog

北海道の大学教員/情報科学研究者の日記

スマートハウス・ハッカーズ #shhackers に参加して最優秀賞を受賞しました

スマートハウスをハックするハッカソンスマートハウスハッカーズ』に参加し、最優秀賞とパナソニック賞を受賞しました。

背景

実は、もともとこのハッカソンには参加できない予定でした。すごく興味があったのですが、ちょうど同じ日程で北大の研究室の15周年記念旅行があり、札幌に行く予定でした。それで、苦肉の策として、研究室旅行に途中まで参加し、スマートハウスハッカーズは成果発表会だけ見学させてもらう予定になっていました。のですが、

関東での大雪のため、金曜夜、土曜朝と予約していた飛行機が欠航となってしまい、札幌にいけなくなってしまいました。

ということで、急遽予定を変更して、スマートハウスハッカーズにフル参加することになりました。

つくったもの

当日の発表動画がこちら。

当日の発表資料がこちら。

ソースコードGitHubに上げてます。クラス1つつくって引数を渡すようになっているだけなので、 ちゃんとWrapperと名乗るにはenumでコード定義などをしてあげたり、いろいろちゃんとやらないとなあ。。。

制作経緯

参加する予定なかったので全くノーアイディアで、会場の OchaHouse に向かうまでの道のりで何しようかあれこれ考えていたのですが、丸2日かけてガッツリコーディングできるちょうどよい機会なので、前々から触りたいとおもっていた「iBeacon」で何かやることにしました。 iBeacon Advent Calendar を立ち上げたり、LTでもiBeaconの話してるのに、ほとんどiBeacon触ってない今の状況はマズいのでw カバンの中を確認してみると、たまたまにBeacon発信機が入っていた*1ので、ラッキーでした。

1日目はまずKadecotのWebAPIを叩くラッパークラスをつくり、夕方頃にはiBeacon周りを実装してました。1日目終了時点で、未完成ではあるものの基板となる機能は概ね目処がついてました。ただ、iBeaconを使ったどういうアプリをつくるかがまだ決まってません。安直に考えると「位置に応じて家電を自動で制御する」なのですが、家電に近づくと操作(電源オンなど)できるというだけだと、いまいち面白くないなー(そもそも家電に近づいてるんだから自分でスイッチ押せばいいじゃん)と思いました。夜にお風呂の中でブレストして出たネタの中から「リモコン操作は人がするんだけど、リモコンのインタフェースは状況に応じて変化する、ハイブリッドなリモコン」というコンセプトでアプリとデモを作ることにしました。それから、パナソニックの家電を使うとパナソニック賞の対象になるということで、積極的に使うことにしましたw

2日目は、上記で決まったリモコンアプリに必要な、画面の自動変化などの機能を実装しました。概ね目処がついたお昼頃から、発表スライドの作成。「今回は作成してないけどインタフェースをサーバにアップロードして共有すれば便利」など、スライド作っているうちにコンセプトの詳細も詰めていけました。その後、アプリをデモ用に体裁整えたり。時間は結構ギリギリだったので、本当に実装終わるかどうかドキドキでしたw 無事30分前くらいに終わりました。アプリ名はなかったのですが、投票を行うためにタイトルが必要ということだったので、発表直前に超安直に「iBeacon Remocon」とつけました。

感想

参加(というかもともとは発表見学)しようと思った理由は

  • ホームネットワーク系の研究室にいるはずなのに全然研究してないので研究を進めるきっかけにしたい
  • ECHONET Lite や Kadecot ちゃんと把握してないので勉強するきっかけにしたい
  • OchaHouse に行ったことないので行ってみたい

など。思いがけず参加することになりましたが、使ってみたい技術(今回の場合はiBeacon)がある場合には、それに絡めて開発すれば、ハッカソンはすごく良い機会になります。

賞品も、すごく魅力的で実用的なものを頂くことが出来て、とても嬉しいです。最優秀賞の賞品でSONYのレンズスタイルカメラ CyberShot DSC-QX10 を頂きました。すごく嬉しいです。こういうのって面白いけどなかなか自分じゃ買(ry

パナソニック賞で体組成バランス計 EW-FA43 も頂きました。5年前買った東芝製のログ機能付き体脂肪計を持っているのですが、USB接続でWindowsアプリ経由でデータの吸い出しを行うというもので、最近はほとんど使っておらず、新しいのが欲しいと思ってたところでした。
Panasonic 体組成バランス計 ブラック EW-FA43-K

Panasonic 体組成バランス計 ブラック EW-FA43-K

スマートハウスハッカーズでは、1人チームで開発してました。他のチームも全て1人か2人のチームだったので珍しくはなかったのですが、他のチームが2人で話しながら開発しているのを見ていると、やっぱり楽しそうだなあとは思いました。

参加者は、学生が多かったですね。しかもスマートハウスが直接の研究テーマではない人ばかり。社会人の参加者は、スマートハウス関連企業が多かったですね。僕は東芝JAIST丹研でホームネットワークの研究してたのに賞品頂いてしまって「ガチ勢じゃねーか」と言われかねないのがちょっと引っかかってます(関連企業の方も参加してたから、大丈夫かな)。次回があればぜひ参加したいですが、参加の仕方はちょっと考えたほうがよいかも。。。

思いがけず参加することになった2日間ですが、とても楽しかったです。スタッフの皆さん、準備、運営、本当にありがとうございましたー。

*1:2週間前に Conferens With Developers2 で LTするときにデモ用に持っていったものを入れっぱなしだった