- 作者: 藤田令伊
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2009/03/17
- メディア: 新書
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現代アートを楽しめるようになりたいと思って、読んでみた。
1章につき1つの作品について書かれている。作品に対する質問を投げかけることから始まり、作品は口絵として載っていて、流れも過去から現在へと辿る形で、読みやすかった。 作者の主張は、ざっくり以下のとおり。
- 作者や作品の背景を知ると楽しめる。
- 作品は必ずしもわかる必要はない。
- わからないながらも、何か感じるものがあるかもしれない。
- 最近の作品には意味が無いものもある。
残った疑問
- 解釈なんて何通りでもできるので、独自解釈になってしまうことが多々ありそうだが、評論家は何を見て評価しているんだろうか。
- 「何か感じるものがある」のは、現代アート作品に限らず、日常のその辺にあるものや風景にも共通なので、わざわざ現代アート展示に足を運ぶ必要はないのでは。
- なので、結局、作品や作家の背景をしらないと楽しめないんだろうなあ。
ライゾマティクスやチームラボのインスタレーションも、どういう技術を使って実現したか理解してなくても楽しめると思うけど、できるとより楽しめるので、そういうことなのかなあ、と、なんとなく思った。