yumulog

北海道の大学教員/情報科学研究者の日記

2012年に読んだ本10選



今年は36冊読んだようです。10冊は「ブクログに登録したときに、評価星5つをつけたもの」を選んでいるが、それが8冊しかなかったので、残り2冊は星4つの本から適当に。
一昨年は98冊、昨年は50冊。


100冊から10冊選ぶのと、36冊から10冊選ぶのじゃだいぶ違う気もするが、本を選ぶ精度(駄本*1に手を出さない)は上がってると思うので気にしない。
昨年までと比べて、プログラミング系の技術本がかなり増えたなぁ。

ニコニコ学会βを研究してみた

ニコニコ学会βを研究してみた (#NNG)

ニコニコ学会βを研究してみた (#NNG)

昨年12月の第1回ニコニコ学会βについてまとめられた本。研究100連発の登壇者の方へのインタビューのところがめちゃくちゃ面白い。インタビュワーの @ さんの質問が絶妙で、研究者になった経緯や、研究に対する思いが上手く引き出されて書かれている。

ニコニコ学会を知らない方は、ニコ生が永久アーカイブされているのでまずそっちを見るのがよいと思う。

ちなみに第2回(4月)、第3回(昨日!)のもアーカイブされている。

MITメディアラボ 魔法のイノベーション・パワー

MITメディアラボ 魔法のイノベーション・パワー

MITメディアラボ 魔法のイノベーション・パワー

MITメディアラボの研究所紹介。MITメディアラボはすごく気になってたけど、一部の研究しか知らなかったので、この本でいろいろと知ることができた。とにかくいろんなバックグラウンドの人がいてめちゃくちゃ面白そう。この環境はうらやましい。

天才・異才が飛び出すソニーの不思議な研究所

天才・異才が飛び出すソニーの不思議な研究所

天才・異才が飛び出すソニーの不思議な研究所

ソニーCSLの研究所紹介。こちらもメディアラボに負けずいろんなバックグラウンドの人がいて面白い。Koozyt の紹介も。

世界で勝負する仕事術 最先端ITに挑むエンジニアの激走記

世界で勝負する仕事術 最先端ITに挑むエンジニアの激走記 (幻冬舎新書)

世界で勝負する仕事術 最先端ITに挑むエンジニアの激走記 (幻冬舎新書)

東芝フラッシュメモリの研究開発、スタンフォード留学で MBA 取得と、論文博士で博士号も取得。そして東芝を退職、東大准教授、いまは中央大で教授をしている竹内 健(@)氏の半生記。メーカーで働いてる人なら共感できるし、東芝の研究所で働いてる人ならさらに楽しめるはず。

矛盾の経営―面白法人カヤックはどこが「面白い」のか?

矛盾の経営―面白法人カヤックはどこが「面白い」のか?

矛盾の経営―面白法人カヤックはどこが「面白い」のか?

カヤックの経営手法の紹介。人事評価の様々な制度を生んだ考え方はすごく共感できてめちゃくちゃ感動した。

ノンデザイナーズ・デザインブック

ノンデザイナーズ・デザインブック [フルカラー新装増補版]

ノンデザイナーズ・デザインブック [フルカラー新装増補版]


デザインに関する本もいくつかちゃんと読み始めたのだが、これは素晴らしい本。「近接」「整列」「反復」「コントラスト」という基本的な4つのルールをきちんと学べる。ダサいデザインが「何でダサいか」を説明出来るようになる。

iPhoneアプリ設計の極意 ―思わずタップしたくなるアプリのデザイン

iPhoneアプリ設計の極意 ―思わずタップしたくなるアプリのデザイン

iPhoneアプリ設計の極意 ―思わずタップしたくなるアプリのデザイン

主に UI 設計について書かれているのだが、ポイントがわかりやすく書かれていて、iPhone にかぎらず、Android も含めてスマホアプリを作る人にとってとても参考になる。監訳者の @ さんによる付録も参考になる。
併せてこちらも。モバイルデザインパターン― ユーザーインタフェースのためのパターン集

アジャイルな時間管理術 ポモドーロテクニック入門

アジャイルな時間管理術 ポモドーロテクニック入門

アジャイルな時間管理術 ポモドーロテクニック入門


今年はポモドーロにガッツリハマって、いまもいろいろ試行錯誤中。集中力を持続できる素晴らしいメソッド。

はじめてのGTD ストレスフリーの整理術

はじめてのGTD ストレスフリーの整理術

はじめてのGTD ストレスフリーの整理術


超ざっくり言うと、些細な事を覚えておくのは頭のメモリの無駄遣いなのですべて解放して、頭を有意義に使おう、ということ。ポモドーロと合わせて使うとなお効果的。

アジャイルサムライ−達人開発者への道−

アジャイルサムライ−達人開発者への道−

アジャイルサムライ−達人開発者への道−


アジャイル的なこともいろいろ気になっているが、まず初めのとっかかりとしてこの本はよいと思う。

まとめ

技術本をいっぱい読んだ割に、選んだのは研究系の読み物多いなw

*1:いまの自分にとって有益でない、という意味で