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北海道の大学教員/情報科学研究者の日記

天地明察

天地明察(上) (角川文庫)

天地明察(上) (角川文庫)

天地明察(下) (角川文庫)

天地明察(下) (角川文庫)

めちゃくちゃ面白かった。

Amazon より引用

内容紹介

四代将軍家綱の治世、ある事業が立ちあがる。それは日本独自の暦を作ること。当時使われていた暦 は正確さを失いずれが生じ始めていた--。日本文化を変えた大計画を個の成長物語として瑞々しく重厚に描く時代小説!

内容(「BOOK」データベースより)

徳川四代将軍家綱の治世、ある「プロジェクト」が立ちあがる。即ち、日本独自の暦を作り上げること。当時使われていた暦・宣明暦は正確さを失い、ずれが生じ始めていた。改暦の実行者として選ばれたのは渋川春海。碁打ちの名門に生まれた春海は己の境遇に飽き、算術に生き甲斐を見出していた。彼と「天」との壮絶な勝負が今、幕開く―。日本文化を変えた大計画をみずみずしくも重厚に描いた傑作時代小説。第7回本屋大賞受賞作。

暦を作るためには天体の情報が不可欠だし、そして天体観測するためには数学と地理の知識体系が土台となっているんだよなぁ。いろんな分野に広く精通している春海の、その経験や知識が最後に繋がっていくのが気持ちよかった。あと、江戸時代の、絵馬に数学の問題を書いて奉納し、他の人が解くという算額の話も面白かった。

「天文」「地理(ジオ)」「数学」「囲碁」あたりのキーワードに反応する人は絶対面白いと思う。

えんが可愛すぎるので映画も観る!