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北海道の大学教員/情報科学研究者の日記

研究テーマの探し方(大学3〜4年生・M1向け)

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書きかけを下書きに保存したまま忘れて放置してました。。。 研究室に配属されたばかりの大学3〜4年生・M1くらい向けに、研究テーマの探し方について書いてみます。

ざっくり次の4ステップ。うまく見つかるまで繰り返し。

  1. 授業等で得た知識の中から興味あるキーワードを10個挙げる
  2. そのキーワードをもとに、どういう研究ができそうか、研究テーマ候補を5個挙げる(この段階で新規性のあるものを思いつくのは無理なので、すでにありそうなものでOKなので、とにかく5個絞りだす)。
  3. それぞれの研究テーマについて、Google Scholarを使って、最も近い論文を探す(似たような研究テーマが必ずあるはずなので。見つからなければ検索ワードを少し変えて検索し直す。)
  4. その論文を読んでみて、自分のアイディアとの差分(自分のアイディアの方が優れていること)か、こうすればもっと上手くいきそうというアイディアを考える。

研究ネタを思いついた場合、同じような先行研究が必ずあるので、自分が考えたネタと一番近いことをやっている先行研究の論文を探しましょう。(思いついたネタがありきたりだからというわけではなくて、世の中のどんな研究ネタにも必ず先行研究があるし、人間が思いつくことは大抵過去の誰かがやってます)

1ネタについてGoogle Scholarを使って論文探し2時間・論文読み2時間として半日くらいあればできるはずで、丸1週間くらいかければ先行研究調査を大体終えられるはず。

その先行研究を踏まえたうえで、既存研究に対して差分が出せそうなネタを選ぶといいんじゃないかな。または、どうやればいいかは未確定だけどこれをやりたい!という情熱を持ってできそうなネタが見つかればそれでもよいし。

1ネタに絞ったら、国内研究会→国際会議→査読付き論文投稿という研究のステップ(分野によって異なります)を一通り体験できるといいですね。国内研究会だけで終わっちゃうと英語の論文が残らないので、世界的には何もやってないことと変わらないので、どんなネタでも国際会議まではやらないともったいない(ブーメラン)。