イシューからはじめよ―知的生産の「シンプルな本質」 という本を読んでいる。まだ途中までしか読んでないが、とても面白いので後日レビューをすると思う。
この本を読もうと思ったきっかけは、帯に書いてあった、
人生は何かを成し遂げるにはあまりにも短い。
という言葉であった。自分も同じことを考えていて(宇宙兄弟11巻の影響大)、とても共感し、このような考えをもつ方の著書を読みたくなった。
しかし、著者の id:kaz_ataka さんの blog 人生の短さについて - ニューロサイエンスとマーケティングの間 - Being between Neuroscience and Marketing をみると、こんなことが書かれていた。
僕の意思とは別に出版社が選んだ(笑)、年末に出た拙著の表紙の帯にある言葉と違って、僕は人生が短いなんて思ったことはあまりない。
むむ!?
このまま blog を読み進めていくと、
で、大人になってからはと言うと、少なくとも大学院に入り、また仕事をするようになってからは、ひと月ひと月がとても濃厚で、一ヶ月経って、ひと月前のことを思い出すと、あれが本当にひと月前のこととはとても思えない、そう思うことが日常茶飯だ。
というのも、年始にTwitterにはちょっと書いたのだけれど、年末にたちの悪いインフルエンザ(恐らく新型)にかかり、それが風邪と誤診されたために悪化し、気管支炎になり、肺炎にもなりかかった。これがさらにこじれ、ゼンソク体質ではないはずなのだが、ゼンソク様の症状になって、一月はずっとなれないクスリを飲んで、時折点滴を打ったりして、ぼーっと過ごしてしまったからだ。
結果、一月はほとんど僕にはあまり生きていた記憶がなく、頭を使わないTweetを眺めたりしていたことぐらいしか心に残っていない。そういう意味では、この一、二年で最も忙しくない(忙しく出来ない)時の時間のスピードが、僕には最も速かった、ということだ。
なるほど。この考え方にも共感できる。一見、矛盾しているようだが、まとめるとこのようになるのではないかと思っている。
- 充実した時間・楽しい時間 → その最中(さなか)にいるときは早く(時間が短く)感じ、振り返ると長かったと感じる
- 退屈な時間・苦しい時間 → その最中にいるときは遅く(時間が長く)感じ、振り返ると短かったと感じる。
表題の問い「人生は長い?短い?」に対する答えは、どの視点で見るかによって変わるが、自分ならこう答えたい。
我々は、人生の最中にいる。故に、人生は短い。