10月13日(月) 午後10時00分〜10時49分
総合テレビ
http://www.nhk.or.jp/special/onair/081013.html
夜空に輝く、月。私たちにとって最もなじみ深い天体である。月と地球の距離は、38万km。宇宙の中で見れば非常に近くにある、「すぐ隣」の天体だ。そのため、潮の満ち干など、生命の営みにとって重要な役割を果たしている。
現在その月で、日本の探査機が詳しい観測を行っている。その探査機の名前は「かぐや」。日本で初めて月の本格的な科学探査を行う、最新鋭の月周回衛星だ。マイクロバスほどの大きさの胴体に14もの観測機器を備え、未だ謎の多い月の起源や歴史に迫ろうとしている。
2007年9月の打ち上げから1年が経ち、「かぐや」のすばらしい成果が次々と報告され始めた。月と地球は、46億年前に同じ天体から別れた、兄弟のような関係にあると考えられている。つまり、月を調べることは、私たちの住む地球の歴史を紐解くことに他ならない。月の片側にしかない「うさぎ模様」の謎、なぜ地球に生命があり、月にはないのか。月の最新研究から、地球と月がこれまでの定説を覆すような数奇な運命をたどってきたことがわかってきた。
日本が誇る月探査機「かぐや」が捕らえた最新の映像と観測成果を紹介し、月と地球が互いに密接に関わり合いながら進化してきた、ダイナミックな歴史に迫る。