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北海道の大学教員/情報科学研究者の日記

文字を撃ち出すプロジェクションマッピングキーボードcyberkeyboardのweb版を公開しました

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(同じ動画たくさん貼ってすみません。。。) 動画を撮ってツイートしたら20,000RTされたので、需要あるのかもと思い、せっかくwebでつくったので公開しました。

http://yumu19.github.io/cyberkeyboard/

仕組みはこんな感じです。プロジェクションマッピングです。 f:id:yumu19:20160305204831p:plain

Apple Keyboard テンキー付きJISを用意し(すいませんいまはそれしか対応してません)、一般的なご家庭にあるプロジェクターをPCにつないで上記のwebページを映しだしてください。 プロジェクターを固定するのに三脚があるとよいです。ブラウザはフルスクリーンモードにするとよいです。Macbookの場合、ピンチイン/アウトでズームが微調整できます。調整の最後は気合です。

先行研究

一昨年につくった「自己主張するキーボード」がベースです。

大体一緒なのですが、パーティクルを出す替わりに文字を発射するようにしました。また、このときはopenFrameworksで作っていたのですが、それをp5.jsで書きなおしたので、webで楽に公開できるようになりました。

文字を出すアイデアは一昨年には思いついていたのですが、いまではすでに同じようなことをやっている人もいます(そしてクオリティ高い)

他にも海外の方の動画を昨年末頃にFacebookで見かけた気がするのですが、辿れなかった。。。

プロジェクションマッピングではなく、VR空間で実装した例もあります。

デブサミで「大集合おうちハックLT祭」を開催しました(資料まとめあり) #devsumi #おうちハック

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2016/02/18(木)〜19(金)に目黒雅叙園で開催されたDevelopers Summit 2016 (通称デブサミ)の 2日目の最終セッションに「IoTの未来はここにあった!大集合おうちハックLT祭」というセッションを開催しました。

今年のデブサミのテーマが「Hack the Real」*1ということで、おうちハックを取り上げたらどうかという意見が企画会議で上がったらしく、昨年までセッション企画されてた TMCN の武仙( @ )さんから紹介されておうちハックセッションの開催を提案いただきました。デブサミは5年前に自分が勉強会的なものに参加した初めてのイベントだったということもあり、2つ返事で承諾。登壇して欲しい人がたくさんいるのでLT形式にする方向になり、登壇者候補を次々と挙げていき、最初にメッセージもらってから2時間くらいの間にあっという間に方向性が決まっていきました。この勢いはすごかった。過去のおうちハック同好会の発表経験者に加え、昨年末の おうちハックAdvent Calendar 2015 で面白い記事を書いてくれた人にも声をかけました。面識ない人もいましたが、デブサミという看板のおかげで声をかけやすかったです。

デブサミに参加するのは2年ぶりだったのですが、会場着くとスーツの人が多いというデブサミ特有の雰囲気を思い出し

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とメンバーへメッセージ送ったのですが、自分たちのセッションのお客さんはスーツ着た人がなぜかとても少なく、しかもとてもリアクションがよかったので本当にやりやすかったです。 セッションを仕切った自分で言うのもなんですが、どの発表も本当に面白かったです。 発表はとても盛り上がり、その雰囲気はTogetterを見て頂ければ伝わるかと思います。

本当に素晴らしい機会を頂きました。何より自分がとても楽しかったです。発表者の皆さん、会場を盛り上げてくれた来場者の皆さん、デブサミ運営の翔泳社の鍋島 理人さん、近藤 佑子さん、ほか、支えてくださったすべてのみなさん、ありがとうございました!!!!

以下、発表資料と関連記事のまとめです。

イントロ

おうちハック同好会のFacebookグループも、デブサミ効果で一気に30人ほど増加しました。1000人超も見えてきました。ぜひお気軽に登録して下さい。

おうちハックグッズはこちらで販売しています。

IoTで全力で自宅を便利にしてみた

石田 陽太さんの発表

玄関を Suica で開ける

@ さんの発表 発表資料: 玄関をSuicaで開ける

トースターをハックして美味しいパンを焼きたい

岡田 貴裕さんの発表 http://qiita.com/kopanitsa/items/d64cbebdbcd77c5fba2bembed

トイレにRESTfulなAPIを実装してみた

吉村 圭一郎( @ )さんの発表

家庭を支えるおうちハック

白土 慧( @ )さんの発表

ネットワークカメラを使った自宅玄関モニタリングの苦労話

長谷川 猛( @ )さんの発表 http://d.ballade.jp/2015/12/entrance-monitoring.html

Gatebox ~好きなキャラクターとの共同生活~

安川 尚宏さんの発表

発表資料は非公開ですが、先日情報公開されメディアでも話題の「Gatebox」の話です。

エクストリームなおうちハッカソン やってみた。Extreme Home Hackを開催してみて

やまざきはるき( @ )さんの発表

コミュニケーション・トイレ

おうちハック同好会 共同幹事の大和田 茂( @ )さんの発表

余った時間でこちらも発表

*1:そのテーマのせいか全体的にハードウェア系のセッションがだいぶ多かったです

情報収集のための11の質問に答えてみる

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id:koogawa さんの

を見かけて、よさそうなので書く。情報収集の手段を共有する機会ってなかなかないので、こういうのとても良い。もともと10年以上前に流行ったバトンなんすね。

1. RSSリーダーを使っていますか?

yes。Google ReaderなくなってからはFeedly つかってる。一時期登録しまくってたけど、それだと全然読み切れないので、きちんと読めるように絞って登録してる。現在登録してるのは

日本語だけ読んでると情報遅かったり情報入ってこなかったりするので、英語も登録してます。Feedlyだとサムネイルついた一覧で見れるので、英語でもわりと受け入れやすいと思う。

2. アンテナを使っていますか?

no。この質問、10年前という時代を感じる。

3. ソーシャルブックマーク(SBM)を使っていますか?

yes。はてなブックマーク使ってる。なにか読んだあとは必ずはてブ見る。感想の答え合わせ的な感じ。

4. その他情報収集に使っているツールはなんですか?

はてなブックマークのマイホットエントリーが超便利。TwitterFacebookで自分がフォローしてる人が話題にしてるものを集約してくれるので。

5. 他人にこれはお勧め!と思う方法は?

Feedlyはてブのマイホットエントリー。この2つで十分。 Rebuild でたびたび出てくる Hacker News を見る習慣つけたいと思ってるのだけど、そういえばあんまり見てない。

6. 逆にこれはお勧めできないな、と思う方法は?

お勧めできないというわけではないけど、キュレーションサービス(グノシー / スマートニュース)は使ってない。WIREDやTechCrunchがすでにニュースをキュレーションしてるので、それらをさらにキュレーションする必要ないと思うし、身の回りで話題になってるのを知りたいのであればはてブマイホットエントリーでいい。

8. 自分のブログで良く言及・リンクするサイトは?

特にない。ブログじゃないけどTwitterだと Publickey の記事をツイートすることが結構多いと思う。インフラ系最新ニュースを届けてくれるのでとてもありがたい。

9. 逆にここは参照してはいけない、と思うサイトは?

netgeek

10. WEB以外で良く情報源にするものは?

Podcast。移動はほぼ車なので、車の中でずっと聞いてます。聞いてるのは大体 Rebuild 。自分でもPodcast配信始めました。ApplePodcastアプリで「品モノラジオ」で検索して登録して下さい!

あと本。角川インターネット講座が超オススメで、最近は車以外の移動中はほとんどこれ読んでる。そういえば雑誌は最近ほとんど読んでないなあ。

11. 最後にあなたが情報収集方法を知りたい人は?

これを読んだそこのあなた!

講演を依頼する時に気をつけること

f:id:yumu19:20160116135052j:plain ここ数年で、有志のイベント等で講演をお願いすることもお願いされることも結構増えてきたのですが、されて嬉しかった対応や困った対応、自分がしてしまったことの反省点などいろんな知見がたまってきたので、それらを踏まえて、依頼する側の視点でチェックリスト風に書き出してみました。

依頼時に講演に関する情報をきちんと伝える

  • イベントの背景や概要
  • 開催日時
  • 開催場所
  • 講演の持ち時間
  • 謝金の有無と金額
  • 交通費支給の有無と上限値

上記は最低限の必須事項ですかね。これらがないと受けるかどうか判断できないと思います。情報を小出しにせず、すべて最初に伝えましょう。未決定事項があれば、「〜は未定です」などと未決定であることをきちんと明示しましょう。加えて

  • 主催団体のURL
  • 参加者募集ページのURL
  • 過去のイベントの記事やTogetterのURL

など、参考となる情報があれば付け足しましょう。公式なwebサイトの情報は公式情報として必要ですし、過去イベントのweb記事やblogやTogetterはイベントの雰囲気がわかるので講演を受けるかどうかの判断材料や、準備する際の参考になります。

依頼は1対1で行う

連絡事項を関係者に広めにCcするのは情報伝達の上では良い事だと思うのですが、初めから1対多になると断りにくい雰囲気をつくってしまうので良くないかなーと思ってます。受諾して頂いた後に関係者にCcしましょう。

集合時間を早めに伝える

イベントの日時だけ伝えて、集合時間を直前(前日や当日)まで伝えないというのは避けましょう。特にリハがあったりする場合には入り時間がだいぶ早くなるので、きちんと伝えて調整しましょう。遅くても1週間前、できれば2週間前くらいですかね。

Web等に掲載するプロフィールを用意する

これは本人にお願いするのがよいかなと思ってます。手間をかけさせないためと思って主催者側で用意すると、不正確な情報が載ってかえって迷惑をかけてしまうかもしれません。お願いする際には文字数の目安も伝えましょう。webに載せる場合には200文字程度で書くことが多い気がします。

主催者側で用意する場合も、webで公開前する前に必ず本人に確認しましょう。ググればすぐわかる情報でも、所属組織の都合などで書けない場合もあります。

写真が必要な場合はどの程度の解像度が必要かも伝えましょう。想定より解像度が低くてもう一回お願いするのはお互いに手間です。

他の登壇者が決まり次第すぐに伝える

講演準備する際のトピック選びの参考と、何より準備のモチベーションになります。性格にもよると思いますが、僕は、直前まで誰と一緒に講演するのか知らずに準備するのは結構苦痛です。

パネルディスカッションのような形式の場合は、初対面だとなかなか話が盛り上がらないので、事前に顔合わせのミーティングや飲み会があるとなお良いです。

参加者募集開始したらその旨を伝える

マナーとして。イベントの告知にも協力してもらえるはずです。

動画のweb配信について伝える

ライブ配信アーカイブをする場合には事前に伝えましょう。webの公開の有無で準備する話の内容が変わります。黙って勝手に公開はNGです。

パネルセッションがある場合には事前に登壇者同士の交流を設ける

パネルディスカッションで、その場でいきなり議論を始めて盛り上がるのは稀です。特に初対面の人がいる場合はなおさら。事前の助走が必要です。 対面やオンラインでミーティングができればベストですが、難しい場合は、登壇者を全員まとめたチャットグループ(Facebookメッセンジャー等)をつくり、そこで登壇内容のすり合わせやトピック候補などを共有するとよいです。登壇内容に直接関係ない雑談的な内容でも、お互いの雰囲気を知ったり関係をほぐすのに効果的です。 また、このような登壇者をまとめたチャットグループをつくることは運営の手間を減らす効果もあります。個別に連絡するのは一見丁寧な対応に見えますが、同時に連絡漏れの可能性も高くなるので、なるべく避けたほうがよいと思っています。

イベント後のフォローアップを行う

講演のお礼を伝えるのはもちろんのこと、その他に、

  • 可能であれば Slideshare などに資料の公開をお願いする
  • webニュースやblogに掲載されたりTogetterまとめ記事があったらURLを伝える

講演者自身のプロフィールのひとつとして使ってもらいやすくなりますし、イベントの広告にもなります。

まとめ

以上、イベントの規模によると思いますが、参考になれば。これ書きながら、いままでできてなかったなぁという部分は自省しました。特に顔なじみの人にお願いする場合にはショートカットしちゃう場合も多いですが、親しき仲にも礼儀ありで、依頼する方もされる方もお互い気分を害さずに楽しいイベントになるよう心がけましょうー!

余談