神保町の国立情報学研究所で行われた、情報とシステム2010というシンポジウムを聴講してきました。
主目的は上田泰己さんの講演。上田さんは生命科学の研究者で、理化学研究所のプロジェクトリーダに大学院生で抜擢された、もうとにかくすごい方なのです。詳しくは 上田泰己 - Wikipedia。NHK プロフェッショナルを見て知ったのですが、それ以来、最も尊敬する研究者のひとりになりました。
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で、その上田さんの講演を聞けたこともよかったのですが、その後のパネルトークも聞けてよかったと思いました。パネルトークは『モデリング技術を備えた人材の育成に必要なものは?:現在の大学院教育に欠ける視点』というテーマで行われました。テーマにはあまり即してなかったのですが、専門を変えることの利点みたいな話が盛り上がりました。パネラーのひとりのNIIの新井紀子教授は、法学部を卒業して数学者になった異色の経歴。こういう人が活躍していることはとても励みになるし、分野の違いなんてとるに足らないことだと気付かされます。
新井さんのことが書かれた以下の記事をたまたま数日前に読んでいたのですが、その場では同一人物かどうか思い出せず、帰宅後に確認してみたらやっぱりそうか。
asahi.com(朝日新聞社):算数 大嫌いだったけど… - 教育
余談ですが、パネルトークって、往々にして質問をひとりずつ順番に答えるだけで終わってしまう気がする。今回みたいにちゃんとトークになるのは珍しいかも。素人考えだけど、ステージ上で全員同じ方向を向いて座るからうまくトークできないんじゃないのかな。ステージ上で円卓を囲んでみるとかやらないのかな。