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書籍紹介『「ハードウェアのシリコンバレー深圳」に学ぶ』

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深圳で電機メーカーを経営する藤岡さんの本。帯に「たった一人で深圳へ乗り込んだ、若き経営者の10年奮闘記」とあるように、藤岡さんが深圳で起業するに至る経緯から、深圳での工場経営の苦労など、まさに半生記として記されている。現地で社員を雇用して工場運営する上で身についていった深センの文化などもよくわかる。

日本のハードウェア・スタートアップも、量産を深センでする場合が増えているが、量産するときに単に単価の安い工場として深センを使ってもダメで、エコシステムに上手く乗らなければいけない、ということがよくわかる。

ニコ技深センツアーで藤岡さんの会社「JENESIS」の工場見学に行ったときにもお話しを伺ってとても興味深かったのだが、この書籍ではその興味深い話がより凝縮されて余すところなく書き記されていて、読み進めるのが惜しくなるくらい面白くてあっという間に読んでしまった。

以下、書籍の本文中から、気になった文を抜粋

  • 有象無象の会社を知っているだけでは役にたたない。どの企業が信頼がおける会社なのかを知り、彼らと表面上ではなくビジネスの付き合いができるようになって初めてネットワークを作ったと言える。
  • お年玉を貯めてこの商品を買ってくれた中学生はがっかりしないだろうか
  • (华强北の)モデルとなったのは秋葉原の電気街
  • 海賊版を作っていた会社と展示会で商談
  • 初めてハードウェア製造に挑むスタートアップ企業は私の提案を受け入れないことが多い。
  • 小ロットでも低コスト短納期の開発製造が可能な点が深圳の魅力だが、ひとたびエコシステムから外れると、こうしたメリットは一気に減じてしまう。
  • ハードウェアの性能は必要最小限に抑えること
  • クラウド側でできること(クラウドコンピューティング、ストレージ)はクラウド側に全部やらせるべき
  • 世界に1つしか存在できない、稀有な場所が深圳