「資格を取ろう」系の広告をよく目にする。就
職関係の雑誌はともかく普通の雑誌にも載ってる
し、大学生協には壁一面にパンフレットが置いて
ある。
自分自身は資格とか試験とかそういうのは好き
な方だと思う。「俺って○○が得意なんだよ」と
か言っても本当に得意なのか怪しいもんだが「○
○の資格持ってる」と言うと説得力が増すような
気がする。
だけど、資格ってものは「自分の趣味や専門分
野での能力がどれくらいなのか試したい」とか「
自分の目標のためにはこの資格が必要だ」とかで
取るものなんじゃないのかなぁ。「就職に有利」
だから取ろうって人がやたら多い気がする。まぁ
動機は人それぞれだから別にいいんだけど。
でも「就職のため」に取るのに「何でもいいか
ら資格取んなきゃ」みたくなって「誰でも簡単に
取れるから」取るのは本当にそれでいいの?と言
いたくなる。さすがに職種と全然関係ない資格を
取っても役に立たないだろうし、そもそも簡単に
取れるならその資格の存在意義って…。俗に言う
「手段の目的化」ってやつか。
それに資格を取ったからってその人の能力が一
定水準に値するかどうか。正確に言うと能力を資
格取得時の状態で維持しているか。好きで取った
資格なら衰えないと思うが「資格を取るために」
取った資格はすぐ忘れちゃうのでは。受験のため
に覚えた英単語のように。
自分は企業の人事ではないので資格が本当に就
職に有利かどうかはわからない。けど「資格はな
いけど能力はある人」と「資格はあるけど能力は
ない人」どっちを採用したいだろうか。今の面接
制度がもし後者が有利なものだとしたら見直して
欲しい。ただし「能力がある人」を見分けるのが
難しいから資格というものが存在するのだろうけ
れども…。