この記事は Data Visualization Advent Calendar 2014 の21日目です。
Personal Cosmos とは
プロジェクターをつかって地球や惑星のデータを映し出すデジタル地球儀をつくるプロジェクトです。背景などはこちらに
この「Personal Cosmosの作り方を共有する」というのを、以前からやるやる詐欺になっているので、(ざっくり)紹介します。
地球風速の球体ディスプレイ、市販のものの組み合わせでつくってますー。 #mft2014 pic.twitter.com/ofyjpne0M1
— 湯村 翼 Tsubasa YUMURA (@yumu19) 2014, 11月 23
高井( @slowdelay )さん他、チームガレージに映像を作っていただきました!
プロジェクタ
ハードウェアの肝がここですかね。
プロジェクタは Dell M110 を使ってます。
Dell M110 コンパクトDLPプロジェクター (300ルーメン/HDMI)
- 出版社/メーカー: デル
- メディア: エレクトロニクス
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300ルーメンとそこそこ明るく(会議などの通常の用途でも問題なく使えます)、とても持ち運びやすいので、Personal Cosmos以外の用途にも重宝してます。いまはもう廃盤のため手に入りませんが、後継機のDell M115HDが発売されています。
もちろん他のプロジェクターを使ってもできますが、展示のしやすさを考えるとモバイルプロジェクタが有力かと思います。
プロジェクターを支える三脚にはゴリラポッドを使っています。
JOBY ミニ三脚 ゴリラポッド ハイブリッド ブラック/グレー 010744
- 出版社/メーカー: ジョビー
- 発売日: 2011/10/28
- メディア: Camera
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魚眼レンズ
DIGITAL KING(トダ精光)のコンパクトデジカメ用魚眼レンズを使っています。
DIGITAL KING コンパクトデジタルカメラ用コンバージョンレンズ 180°Fisheye S-Size T-03S
- 出版社/メーカー: デジタルキング
- メディア: Camera
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僕が買った2013年5月時点では¥2,000だったのですが、いま¥8,000近くまで値上がりしてます。1つしか買ってなかったので、もっと買っておけばよかった!!
魚眼レンズだとスマートフォン用のものが価格も安く種類も豊富なのですが、いくつかためしたところコンバージョンが足りず球全体には投影できませんでした。ISAC当日はスマートフォン用魚眼レンズを2つ重ねて使用していました。
プロジェクターのレンズの径とも関係するので、一眼用の大きな魚眼レンズが良いとも限りません(試してないのでわかりませんが)。光学系はあまり詳しくないので、良い魚眼レンズがあったらぜひ教えて下さい!
球面スクリーン
最近の展示では、IKEAのテーブルランプのガラス製ランプシェードを使っています。直径25cm程度です。竹内( @stake2722 )さんに教えていただきました&球もプレゼントして頂きました。
元々は塩ビの半球にスプレー(内側に透明つや消しスプレー、外側に白色スプレー)で塗装したものを2つ組み合わせてつくっていました。その時は直径15cmのものを展示していたのですが、展示の度に「もっと大きくできないの」と聞かれていたのと、大きいほうが展示のインパクトもあるので、上述のランプシェードを使用しています。同じプロジェクターを使う場合には球が大きくなるほど解像度(球面の単位面積あたりのピクセル数)が下がるので、ほんとは球が小さいほうが綺麗に見えるんですけどね。
この球面スクリーンは、筐体の中で最も工夫しがいがあるところで、過去には和紙で球を作ったり、提灯型にして(というか提灯をそのまま流用して)折りたたみ可能にするなどしています。
台
球面スクリーンを載せる台は、IKEAのランプシェードを使うときには、ダイソーの植木鉢置きを使っています。もっと小さい時には、理科の実験で使う三脚台を使っていました。
- 出版社/メーカー: アーテック
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映像
北極中心の正距方位図法で映してます。
僕達は正距円筒図法(NASAで公開されている地球画像データの図法)を北極中心の正距方位図法に変換するJavaScriptを使っています。平田( @dengurix2 )さんがつくりました。ソースはこちらにあります。
同じものがこちらで稼働してます*1 http://yumu19.github.io/PersonalCosmos/
QGISなどのGISを使いこなせる方は、好きな正距方位図法の地図をつくれば、あとは画像にするなりして映すことができます。D3.jsでも正距方位図法で地図を描画することができます。
組み立て
こちらの動画をみればだいたい分かるかと思います。
魚眼レンズは、留めたり固定したりしているわけではなく、プロジェクターのレンズの上に乗せているだけです。なので設置が大変だったり、展示している最中にずれてしまったりします。魚眼レンズにピッタリのアダプタみたいなものを3Dプリンタで作りたいなと前から思っています(やるやる詐欺)。もし出来たらこれも公開します。
最後に
いままで方針がブレていたり、あまりプロジェクトに時間を割けなかったのですが、今後はPersonal Cosmosをいろんな人が作れるように情報整備を進めていきたいと思っています。 この記事ちょっと雑だったので、これを叩き台としてまた情報整理して記事書きたいと思います。Wikiとかの方がいいかなあ。
追記
半球でよいなら学研ワールドアイを使うという手もあります。買ってきてPCをHDMIでつなぐだけなので簡単です。
- 出版社/メーカー: 学研
- 発売日: 2013/11/22
- メディア: おもちゃ&ホビー
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