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北海道の大学教員/情報科学研究者の日記

研究室を選ぶ

社会人博士に進学する際の研究室選択について書きます。
こういう記事を書き溜めていきたかったのだけど、全然書いてないな。

大学よりも研究室で選ぶ

社会人に限らずですが、大学院に行きたいとおもったときにまずするのは「研究室選び」。博士課程進学となれば、やりたいことはある程度明確になっていると思います。

  • 仕事での成果を活かして博士を取りたい
  • 仕事でやりたい事ができないから大学院に行く
  • とにかく博士号をとりたい
  • etc.

そのため、どの大学に行くか、よりも、どの研究室に入るか、の方がより重要になると思います。何がやりたいかは人それぞれですが、やりたいことができるところをきちんと選んだほうがいいでしょう。


最も多いと思われるのが「出身研究室」。それから、学会で知り合うとか、一緒にお仕事をしたことがある方。なければ、興味のある研究室にメールを送ってみるというのも手です。


私の場合、一応お仕事で少し関連があったのですが、直接の面識はなかったので突然メールを送るのに近い形になりました。

大学・研究科の社会人向け制度

大学よりも研究室が重要とはいえ、大学/研究科としても社会人博士向けにいろんな制度が用意されています。会社に勤めながらだといろいろな制約があると思うので、自分に有利な制度があれば大きなメリットになると思います。


ただ、大学に長くいる方だとわかると思いますが、あくまで「制度」であって、実際にどう運用されているかという実態はまた別です。教員に聞いても制度自体を知らないというのはよくある話だと思います。制度があっても運用されていなかったり研究室で受け入れてなかったり、逆に制度はなくても教員が社会人の受け入れに積極的だったりすると思うので、直接話を聞きにいくというのが一番早くて正確だと思います。


以下に研究室選びをした際に調べた、各大学の社会人博士に関する制度をまとめます。2010年の5〜6月に調べたものなので、制度が変わっていたり記憶違いがあるかもしれません。なので、参考程度に。

北陸先端科学技術大学院大学 情報科学研究科
  • 東京キャンパスが品川にある
  • 授業が週末(金夜、土、日)
  • 授業はすべて撮影、アーカイブされる
  • 留年しても授業料は3年分しか払わなくてよい
東京大学大学院 情報理工学系研究科
  • 入学試験に専門科目筆記がある(通常、博士課程入試は研究計画のプレゼンと英語のみというところが多い)。
総合研究大学院大学 複合科学研究科 | 国立情報学研究所 (NII)

まず総合研究大学院大学 (総研大) の説明からしなくてはいけないと思うのですが、下のリンクが参考になると思います。

で、NII では総研大 複合科学研究科 情報学専攻として社会人博士を受け入れています。

筑波大学大学院 システム情報工学研究科
慶応義塾大学大学院 政策・メディア研究科 (SFC)


あとは、東大工、東大先端研、東工大理工、慶応理工なんかも見てみましたがわりとオーソドックスだったような気がします。