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北海道の大学教員/情報科学研究者の日記

なぜ社会人博士に行こうと思ったのか

書こう書こうと思いながら、超放置してましたが、ふと思い立ったので書いてみることにしました。きっとこれからの人生で何十回と聞かれることが予想されるので、この辺で一度まとめておくことは重要かなとも思いました。


昨年(!)10月、北陸先端科学技術大学院大学 情報科学研究科 博士課程に入学しました。通称 JAIST。一部の方面の方には ftp.jaist.ac.jp がかなり有名でしょう。社会人博士に行こうと思った理由はいろいろとあるのですが、最近ようやく整理することが出来てきました。大きい理由は、以下のものだと思っています。

  1. この分野の人的ネットワーク構築
  2. 体系的に勉強/研究したい
  3. 博士号取得
この分野の人的ネットワーク構築

私は、地球惑星科学という分野を専攻し、その後就職でネットワーク分野に進んだのですが、この先この分野でご飯を食べていくには、もっと人的ネットワークを広げることが必要なんじゃないか、という気がしています。

同じ分野出身の周りの方たちを見ると、出身研究室繋がり等で他の会社や研究所に知り合いがいたりして、羨ましく思ったりします。具体的な情報こそ入ってこなくても、どういうところでどういう研究がされているか漠然とは頭に入ってくると思うので、自然に業界マップが描きやすいのではないかと思います。

会社の業務を通じて繋がりが出来ることもあるのですが、業務によって社外の方との付き合いがあったり全く無かったりまちまちです。手っ取り早くコネクションをつくるには自分が学生になるのがいいんじゃないかと考えました。学生のうちからの付き合いのほうが繋がりが強くなったり、学生の身分を持っていることでいろんなところに顔を出しやすかったりしますし。

体系的に勉強/研究したい

上記のとおり、違う分野に進んだので、会社に入ってから一から勉強しました(と堂々と言えるほど勉強してませんが^^;)。なので、いわゆる独学です。最近は特に情報も充実してますし独学でも体系的な知識を身につけることはできるのですが、独学だと「みんながふつう知ってること」を知らなかったり、その逆だったりがあり、ふつう知ってることが何であるかくらいは知っておきたいなあと思いました。それに、せっかく勉強するなら、単位やテストという目標があったほうが効率がいいでしょうし。

博士号取得

自分が将来どういう道に進んでいくのかはまだよくわかりません。その中で、アカデミックなポストに進みたいと思う可能性も現時点では否定できません。いずれ必要となるかもしれないなら、若いうちにとっておこう。

あと、「アメリカでは博士号を持っていない技術者は相手にされない」というのはよく聞く話。海外の方と仕事をする機会がまだないので実感はないのですが、そんなもんなんですかね。


まあ、偉そうに書いたんですが、入学して4ヶ月経ったにもかかわらず、ぶっちゃけまだ何もしてません。が、がんばります。。。