yumulog

北海道の大学教員/情報科学研究者の日記

デモプレゼン実施: #公立はこだて未来大学滞在記 2日目

土日を挟んだのでもうけっこう長く函館にいる(到着日も合わせると5日目)し、昨日も休日出勤で大学にいたのだけど、正式には今日が滞在2日目。

午前中はデモプレゼンの準備。動作確認は昨日までにできていたので、機材をそのまま会場のエレクトロニクス工房に運び込み、セットアップ。

13:30〜15:00にデモプレゼン。お盆休み中なのであまり集まらないかと思いきや、20名以上集まっていただいた。Twitterで呼びかけていたのでそれを見て来てくれた学生もいた。

前半はプレゼンで研究紹介、後半を実際に体験してもらうデモ展示タイムにした。デモは、いつも展示しているプロジェクションマッピングキーボード、昨年のWISS2021で展示した熱マーカ、2週間後のEC2022で発表するVRサッカー作戦盤の3種類。VRサッカー作戦盤はまだ誰にも見せていなくて今回が初展示。基本的には動作したのですが、実装が足りていないと認識していた部分がやはり使い勝手が悪かったので、ECの時までには実装しよう。

デモプレゼンを終えて片付けた後、塚田(@tsuka_pan)先生の研究室にお邪魔して、部屋を見せてもらったり学生さんに研究の話を聞かせてもらったりする。過去の研究作品が展示されていてとても面白かったし、研究室の使い方の参考にもなった。MashupAwardsやニコニコ学会βの賞状もたくさん飾ってあった。

その後、角(@y_sumi)先生と石田(@pman0214)先生と研究の雑談。角研のOBの学生さんが以前 Taxi Dash という 、これはバス待ち時にタクシー相乗りをするためのアプリを研究してて、これは野幌駅でバスに乗れない事態が発生する情報大生にもピッタリで面白いなあと思った。一方、実際に使ってもらう心理的障壁が高いので実際に運用するために乗り越えるハードルもいろいろありそう。やることの具体的なアイデアは結局まだ固まっていないので、明日も引き続き考えようと思う。

山登りて未来大あり #公立はこだて未来大学滞在記 1日目

公立はこだて未来大学の訪問初日。未来大への訪問自体も初です。山の上にあるのは知っていたけど、いざ行ってみると何もない山道を登っていったら現れる。周りには何もなくて、立地的にはJAISTとかなり似てる。JAISTは山を降りても畑ばっかりで市街地まで遠いけど。

建物の中も、写真などではよく見ていたのですが、実際に見るのは初めて。研究室が吹き抜けでオープンというのも話に聞いてましたが、実際に見てみると面白い構造ですね。未来大ができたのが私が高校生の時で2000年なので、もう20年以上経つのですが、いまみても先進的なデザインで面白いです。

滞在中の場所として、空いてる教員室の個室を割り当てていただきました。個室ですがガラス張りなのがオープンな感じで好みです。そしてなにより冷房があるのがありがたい(情報大の居室は冷房がないので)

東大の五十嵐健夫先生が未来大に来ていて、午前中は五十嵐先生の特別講演を聴講。CRESTプロジェクトにもなっている HCI fo ML 関連の研究のお話を聴講。とても興味深かったです。

公演後、五十嵐先生と一緒に角研と平田・竹川研の研究の聴講・ディスカッション。五十嵐先生がメインで私はついていった形だけど、タイミングよくいろんなお話しを聞けて良かった。

午後は、居室で作業環境のセットアップした後、角(@y_sumi)先生と石田(@pman0214)先生と研究ディスカッション。私の滞在中のディスカッション用にSlackとScrapboxも立ち上げました。最近やっているホットな研究な話をお互いに紹介し合い、時間があればいつまでも話していたいくらい面白かったです。まさにこういう議論ができると良いなと思っての訪問なので、初日から非常に有意義でした。

来週月曜08/15(月)の午後にはプレゼンの機会を頂きました。3階のエレクトロニクス工房で13:30〜15:00開催です。実機のデモを交えてお話ししようと思います。未来大生はぜひお越しください。

今日の朝ラン

雨予報だったのですが、朝起きたら予報が外れて雨が止んでたので走りました。

雨の函館: #公立はこだて未来大学滞在記 0日目

明日から1週間、公立はこだて未来大学で短期研究滞在をさせていただきます。前泊で今日から函館にいます。

大学の夏休み期間を利用して、環境を変えて新鮮な気持ちで研究に取り組むためです。プチサバティカルですね。研究職には、半年〜1年間程度本務校を離れて普段と違う環境で研究を行うサバティカルという制度があります。ただ、サバティカルは学内外の業務を調整して相当な準備をして行くもので、そもそもサバティカルを取得できるのは研究者キャリアの中で1回程度なので、ハードルが非常に高いです。その代わりに、毎年夏休みに数週間程度の短期の研究滞在をしようと思いました。お茶大の伊藤貴之(@1T0T)先生の 夏休み海外滞在記 を読んだことにけっこう影響を受けてます。

プチサバティカルの計画は2019年に浮上して翌年2020年から行こうと思ったらコロナ禍で実行が無理になってお蔵入りになってました。そして、今年の春頃に今年ならいけるかなと思って実行に至りました。ゆくゆくは海外に行きたいのですが、まずは国内でどんな感じなのか慣れてからと思い(そもそも今年のコロナ禍の状況ではまだ行きにくいので)、まず初めに今年ははこだて未来大にお世話になることになりました。UbiComp/HCI系の研究室が多いため共同研究で何かできる可能性がありそうなのと、道内なのでこれからもいろいろなつながりがあると思ったので、行くならはこだて未来大かなーと思い、未来大の先生の誰かに連絡しようと思っていたところ、CHI勉強会で角(@y_sumi)先生が「夏休みに未来大の滞在ウェルカム」という宣伝(?)をしていたので、ちょうど良いと思って連絡してお願いしました。

滞在中にやることは特に決めておらず、未来大の先生や学生さんとお話しをしたり研究内容や機材を見せて頂いたりしながら、もし何かアイデアが生まれればプロトタイプ開発を進められるとよいなと思っています。

今日は移動だけで、情報大の仕事(オープンキャンパスでの高校生向け講義)が終わってから函館に来ました。雨がすごかったので食事に出かける余裕がなく、夕食はセイコーマートのお惣菜です。いつも食べてるやつです。つい3日ほど前も函館で記録的豪雨だったのですが、今日もけっこう降っていて、iPhoneの避難指示通知が来たりしました。私が滞在しているエリアは大丈夫です。

滞在中は毎日blogを書くことにしようと思ってます。あと朝ランも毎日しようと思ってシューズとウェアも持ってきているのですが、しばらくは天気が悪くてできなさそう。

Oculus Quest 2 (Meta Quest 2)でOscCoreでOSC受信できなかった

タイトルのとおりなのですが、Oculus Quest 2 (Meta Quest 2)でOSC*1受信するためにOscCoreを使ったらうまく動きませんでした。これにハマって数時間を費やしてしまったので、他の方が同じ轍を踏まないように、情報共有として残しておきます。

私が試した環境は以下のとおりです。

  • Unity 2021.2.13f1
  • OscCore 1.1.0
  • Oculus Quest 2 (Meta Quest 2)

Unity内でGameビューで稼働したときはきちんと動作したのですが、実機で動かすとダメでした。OSCの送信は試してません。

OscCoreと並んで有名なUnity(C#)用OSCライブラリであるOscJackを試すとあっさり使えました。Quest/Quest2での使用事例もあります。OscJackを使いましょう。

*1:OpenSound Control