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北海道の大学教員/情報科学研究者の日記

公立大学准教授年収600万は「安い」

今の職場で4月にもらった年俸発令書に書かれていた金額 (12カ月分) は

基本給 3,466,800円

職務基礎額 1,219,800円

(合計 4,686,600円)

であった。ボーナスはこれとは別に出るものの、都立大から首都大になったときに扶養手当や住宅手当、地域手当など手当類は廃止され、一切存在しない (宿舎もない) ので、ボーナス以外は全部コミコミの金額でこれである。

を読んで、

というツイートをしたのだけれど、これは

  • @ さんなら民間企業のあの会社とかあの会社とかに行けば1.5倍くらいは貰えそうなのになぁ〜

という意です*1

大学教員にも「研究以外のことには全く興味・感心がない人」から「いろんな事務手続きを全部効率よくこなす人」までいろんな人がいる。世間的には前者がステレオタイプだが、実際には後者の一般企業でエース級に活躍できそうな人が圧倒的に多いと思う。

国公立大学では、教職員の給与規定は公開されているので、実は誰でも計算することができる。例えばこの記事が参考になる。

以前書いた

は極端な例だけれども、大学教員の給与は全般的に民間企業よりも安いとは思う。もちろん大学教員であることのメリットはたくさんあって、だからこそみんな大学教員をやっているのだろうけれど。

おまけ

ちなみに、ちがう話だけど

奈良の生活費と東京の生活費の差を考えると、奈良で600万円もらうのは東京で750万円もらうのと同じくらいの使い手なのであった (汗)

これにはあまり同意できなくて、家賃は東京(首都圏)はそれ以外の地域に比べて圧倒的に高いのだが、どこに住んでいても東京には出張や私用で来ることが頻繁にあると思う*2のでその交通費や宿泊費は地方住みに必要な出費になるし、それ以外の観点でも、食料品は東京が高いけど、電車賃は地方が高かったりするので、なんとなく相殺されるんじゃないかなあと思ってる。

おまけ2

大学教員って何してんの?と思った方には、工学部ヒラノ教授シリーズがオススメ。

*1:最初、ボーナス無しの金額をみて「うわっ!安すぎる!」と思ったのだけれど、もう一度読み返してボーナスを加算してみると「うーん、安いなぁ」という程度に印象変わった

*2:もちろん人によるが