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北海道の大学教員/情報科学研究者の日記

就活のための斜め上の企業情報収集法

そういう季節なので、そういうエントリを書いてみます。みん就とかリクナビとか 2ch とか Facebook とか見て情報収集するのは普通だと思うので、それ以外の情報収集法を挙げてみました。

投資家情報

興味ある株買って株主総会に出席する、というのが一番いいと思う*1けど、気になる企業の単位株を揃える資金もそうそう無いと思うので、そういう時は各企業の IR (投資家情報) のページに行くと総会や四半期報告会のプレゼン資料を見ることが出来る。


就活生向けセミナーではその企業の事業分野について画一的に紹介されるけど、IR では今どの分野に力を入れていて、これからどの分野を伸ばしていきたいのかがよくわかり、自分の興味ある分野がその企業においてどういう立ち位置なのかを知ることが出来る。

転職情報

新卒就活生でも、転職情報は役に立つ。まず、単に会社についての情報がたくさん得られる。加えて、転職希望者の「理由」「きっかけ」についてもたくさん知ることができて、会社選びの参考になる。


就活の際に一番気になるのが年収だと思うのだけれど、あまり情報は出ていない。そこで、このサイトがおすすめ。


働いてお金をもらうのに、いくら貰えるのか全然知らされないなんて、どうかしてるぜ!新卒の初任給なんて、学部卒20万、修士卒22万とかでどこも大体一緒だし。平均年収もそんなに参考にならない。平均はいいから分布を出せ!と言いたくなる。これ、日本だけなのかなー。
年収や職場環境の情報は 2ch にも出てるけど、真っ当な情報と推測で言っているんじゃないかという情報が混在してるので注意。

学会、研究会、勉強会情報

研究開発職なら、学会、研究会の講演をタイトルだけでも眺めると参考になる。企業側が行う事業分野紹介ではざっくりとした分野しか示されないが、研究発表ではすごく具体的な内容を知ることができ、企業での研究・開発というものをイメージする助けにもなる。
勉強会なんかも、具体的な話は聞けないまでもどういうツールや言語や手法を扱っているのか知ることができるし、直接話を聞くこともできる。

最後に

別に、就活生向けの情報が悪いというわけじゃない。短時間で企業の概要を知るためにはよくまとまっている。ただ、それだけ見てると画一的な情報になってしまうような気がして。得られる情報は多いほうがいいので、いろいろ知っておくのは悪くない。



新卒の就活というのは、F1で例えると予選(ポールポジション争い)のようなものだと思います。もちろん行きたいところに行ければいいのですが、失敗したからといってそれで終わりじゃないし。企業で働き始めてから初めて見えてくるものはたくさんあります。大変で、そして楽しいのはこれから。がんばってください。

*1:株主総会に出たことないのでよく知りません