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北海道の大学教員/情報科学研究者の日記

CEDEC2016ペラコン177位でした #peracon

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今年もCEDECでペラコン(A4 1枚のゲーム企画書コンテスト)に参加しました。

結果は195作品中177位でした。初参加の一昨年は38位、昨年は26位とそこそこの順位をとってきたのですが、今回は最下位付近の大事故です。

できるまで

応募したのは、エントリのトップに貼った「Rokuring」という拡張現実ゲームです。今回のテーマは「リング」ということで、一人ブレストをしていろいろネタ出しをし、クラウドファンディングで一時期話題になったあの Ring が思い浮かびました。Ringのように指輪型ウェアラブルバイスで指先の動きをセンシングして操作を行うのをゲームに取り入れたらおもしろいんじゃないかと思い、ちょうど大流行中のポケモンGOやその元になったIngressのような街中でプレイする拡張現実ゲームのネタを詰めていきました。IngressやポケモンGOで散々言われていた「ヘッドマウントディスプレイ(HMD)でプレイればと絶対面白い」というのも取り入れてみました。技術的にも、現状のRingやHoloLensの技術を考えれば、それほど非現実的ではなく、数年後に実現してもおかしくないくらいです。

仕掛け

内容の他にペラ自体にも何か仕掛け(ペラコン自体もハック)をしたいなと思い、ゲームで現実をしたようにペラもWebへ拡張すべく、広告でよくある「続きはWebで」を取り入れてみることにしました。ポスターに検索ワードを書いて検索に誘導しつつ、実際にランディングページを作成し、検索すると本当にページを閲覧できるようにしました。

ページの作成には、 WebのGUIからランディングページ向けの1枚サイトを作成できる「ペライチ」という奇しくもペラコンっぽい名前のサービスを利用しました。

Google Analyticsも仕込んだのでアクセス数もわかるのですが、たったの8アクセス!その内、審査期間と思われるCEDEC開催中のアクセスは1アクセスで、まったく審査員に見てもらうことができませんでした。

ランディングページがあるからといって提案のネタが面白くなるわけではなく、面白い仕掛けとおもって票を入れてくれる審査員が数名いたらいいなあくらいの気持ちでしたが、そもそも検索してもらえないと仕掛けにも気づいてもらえないですね。200弱の大量のペラを審査している間にわざわざ検索して調べてもらうのは難しいということに気付かされました。

規約には違反していないはずなので失格にはならないだろうと思いつつ、失格になったらどうしようと少しドキドキしてました。*1

なぜ事故ったか

実際のところは審査員コメントを読むまでわからないのですが、自分で思いつくところの反省点を上げると

  • ゲームルールがIngressの劣化版パクリで新規性も面白味もない
  • 指輪ネタが多すぎたので、指輪という時点で興味を惹けなかった
  • 世界観(なぜ戦うのか)の記載が一切ない

あたりが思い浮かびます。ただ、この順位だと票を入れた審査員がおそらく0人か1人ということで、ほぼすべての審査員に響かなかったわけで、根本的に何かが違うんですかねー。

自分の中で「続きはWebで」の仕掛けにちょっと傾倒しすぎてたというのはありますが、「続きはWebで」が無くてもおそらくこのネタで勝負しただろうという程度には自信があったネタなので、ネタ作りに手を抜いたということでもないです。ペラの作成時間も、昨年までは2〜3時間でパワポで作っていたのが、今年はだいぶ気合入れて5時間以上かけてイラレでつくってたり。

まあでもやっぱり本当のところは審査員のコメントを見てみないとわからないので、講評出るのがとても楽しみです(開き直りではなく本当に)。50位くらいだとすごく凹んだ気がするのですが、ここまで低いと悔しさよりもなんで低かったんだろうという好奇心の方が勝るんですね。この順位だと酷評コメントばかりでしょうが、大人になると酷評される機会も少ないですし。

「失うものしかない」との呼び声が高いペラコンですが、(逃げを打つわけではないですが)自分はゲーム業界の人間ではなく失うものが特にないので、順位が低くてもペラコンを楽しませて頂きました。また来年新しい気持ちで出直して、来年こそはきちんと結果を出したいと思います。

*1:まあこの順位だと失格のほうがマシと思えるくらいなんですが